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2006年1月29日 (日)

SFは何処へ行く

hon  図書館から本を3冊借りた。3月に合併して我が町になる隣町の図書館は、とっても蔵書と設備がいいのだ。(地元は(^^)なのだ)借りても面倒になって、結局読まずに返す事もままあるが… 今回は結構真面目に読んでる。

「イギリス恐怖小説傑作選」南條竹則 編訳

…何故かフランスの短編が1本混じってるが、それ以外はタイトル通りの内容。1本が短く読み易いし、古き良き時代の古典的な名編が多く、「恐怖」というより心安らいでしまう。縁も英語力もない癖に、私はなんかイギリス調が好きでねー。本宅「生玉荘」の載せたウエルズの短編も、序文で簡単に紹介してあった。本に載っているのは別の短編だが、序盤お笑いに見せかけておいて、怪奇に落とし込む手腕はSFや文明批評より、ショートショートが本領では?と思わせる。現代の作家ならもっとオチをひねり回すだろーけどな。イギリス的硬質さと短絡さは、神経に余計な負担が掛からなくていい。

「謎解き 少年少女世界の名作」 永山靖生 著

2003年発行なので、めっちゃ最近の視点で書かれている、名作児童文学の新解釈。(内容に雪印事件が引いてあるし)「小公子」を橋田ドラマに譬え、「主演はえなりかずき」というのには笑いました。(そんなセディは見とないが)あと、「宝島」を日本で始めて翻訳したのが「海底軍艦」の作者とか、思わぬトリビアが含まれていて面白い。ピーターパンの項で「永遠に成長しない子供とは死んだ子供」という指摘には… 上記の怪奇物より背筋に走るものがあった。

「ディアスポラ」 グレッグ・イーガン 著

はあどSF。まだ読み始め。イーガンは近代の情報化社会をちゃんと正統派SFにできる、出来た作家なので、難しいが勉強のためにぽちぽち読んでいる。この世界では太陽系内まで制覇したシステムとソフトがあって、純粋にソフトのみの生んだデータ人格が「市民」として生活している。そう… 私の書いてる小説(^^;)も設定が似ているが。(^^;)とーてーこんな、分子生物学と情報工学を混ぜたよーなハイレベルなものは私には書けましぇん。そこまでする気もないし。ただ、自分の視点として誇れる部分は「そーは言ってもやっぱり、経済原理と主導権争いを軸にしてしか文明は発達しないだろう」という確信が根底に有ることだけだ。「こんぴうた」をそれだけ敷衍させて継続維持する事に、じゃー誰が何の利益を当て込んで資本と人材を出すのか?…単に「これが人類の進化」だから行動するほど人類は純粋ではないぞ。そう。たとえば…

ラ○○○ア事件のように。数字だけで実体のないものは暴走する。そして暴走し始めたシステムは、その数理的法則が回転する限り無限に止められなくなる。この恐ろしさ。イーガンは頭のいい作家なので、その辺の解釈もちゃんと作品中に入れているが、数学なものがどうやって現実の「人間的」心情と絡んでいくのか… そこが問題。これから全部読んでみないと分からない。でも、そーいう事が時代のこれからの課題じゃないかと思うんだな。なんたって、人類のうちの大多数は数学苦手なのだ。(^^;)私だけではなく。

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2006年1月22日 (日)

粉飾カブ…

tanoyuki  本日は晴れ間も見え、穏やかな天気。しかし車の窓からは溶け残った雪景色が見える。道路の雪はほぼ消滅したが、なんせ空き地や田んぼの多い多い地域ですので。一日かけても全部は溶けなかったから、まだしばらく残ってるかな? でも、すでにビニールハウスではいちごが売られ始めていた。この近辺には有名な「いちご街道」があり、いちご狩りのメッカなのである。つってもビニールハウスがいっぱいあるだけなんだがな。

kabu  で… せっかく外出したのに大したトピックスも無いなー、と思ってたらスーパーで変なものを発見した。←カブに見えるでしょう。どーしてもカブに見えるのに、これ、なんか玉ねぎのような筋目があって… どうやらカブではないらしい。つまりカブのように偽装した「粉飾カブ」(^^;)だね。買わなかったので、本当は何なのか良く分からないが、「お値打ち品」として70円で投げ売りしていたのが、なんともタイムリーである。

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2006年1月21日 (土)

多分ペギラが来てるのだ

 ついにここも吹雪きました。太平洋沿岸の恩恵もついに限界か。都心では今夜も降ってもっと積もるんだろう。実をゆーと、この大雪で各地のスタッドレスタイヤが不足したらしく、千葉(少なくともうちの近辺)では、スタッドレスが品切れで売ってないらしいのだ。しばらく遠出は出来ない… あしたやや遠い歯医者に行くんだけど無事着くのかなあ… 写真撮ってこよう…

 どおでもいい事だが。歌に「犬は喜び庭駆け回り」とあるけど、ほんとーに駆け回るのだろうか? うちに犬はいないので分からない。ご近所の犬もシーンとしてるし、シベリアンハスキーとかでなきゃ、この寒いのに走ったりしないんじゃないかなあ。昔からあの歌、「あまりの寒さに、走り回って体温を上げようと努力している犬を見て誤解した」のではないかと密かに思っている。

 もっとどーでもいいPS・

ニュース記事に「TRF活動再開」と書いてあった。「TRF…?『おーれーたーちTRF』じゃないよな…」 同居人に解説聞くまで分からない私だった。ま、「セカチュー映画」と聞いて「せかせかしたピカチューの映画」だと思った私ですから…

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2006年1月17日 (火)

関西という土地

 大阪を離れて長年経った。今日は阪神大震災11年目である。(私のゲジゲジより嫌いな村○元首相が「阪神・淡路大震災」と名付け直したので、意地でも「阪神大震災」で通している) 私はその頃もう千葉に来ていたけど、母が宝塚で被災した。テレビで地震を知り、(こっちはビタとも揺れなかったからねー)慌てて電話したが、母はしばらく音信不通になった。…後に連絡が付いたら、幸運にもピンピンしていた。当時母が住み込んでいた会社の寮(寮母さんをやってたので)は被害が少なかったため、ご近所の避難場所となり、人やら食料やらがどんどん集まって大忙しだったらしい。電話で「もー食べもんとか送るらんでいいよ!」と言われた時には思いっきり力が抜けたが… それでも付近で4人ほど亡くなった、と後で聞かされた。同じ日本なのに、いざという時は情報は遮断されてしまうのだ、という事をこの時教えられた。

 でもな。うちの近所には、地震の事を本気で心配してる人間など、何故かほとんどいなかったのだ。関東からも必死で救助やら援助に駆けつけた人たちだっていた筈なのに。ご近所の奥様の主な話題は「うちの子供が可愛くてー」だった。災害の話をした時、あからさまに「あなたは人を不愉快にさせて平気な人間なの」と言った人もいた。…関西人は割りとオープンでお人好しが多く、赤の他人だろうがよその人間だろうが、苦しんでたら「どないしたんや!」と走り寄るくらいの事はするぞ。少なくとも私のいた頃はそうだった。私はこの時生まれて初めて「人間は恐ろしい」と思った。

 関西は、特に大阪は平和な土地ではない。悪名高いホームレスのメッカはあるし、ヤーさんのメッカはあるし、いわゆる同和問題があるし、交通マナーが悪くて危険だし。だからこそ、同じ環境でキビシイ人生を生き延びてきた者同士には、言葉で言わなくても通じる一種の連帯感みたいなものがある。関東は…孤独だよな。大阪ほど人間ドラマもないしな。憧れはセレブであって、ご近所の暖かさではないのだろうか。

 いかにも上品で人柄が良さそうな人はいくらでもいるけど。もちろん、人はその行いで量られるから、現実善良な事してれば善良なんだけど。同じ国内で大災害があったりした時、そんな事どーでもいいと思ってニコニコしているのと、残酷な殺人を犯しながら「自分は優しい」と本気で思っているどっかの死刑囚と… その心根には共通の無感覚さがありはしないか。ふとそんな事を考えてしまった。私は泣いたり笑ったり、本音の見えやすい人間の方が好きである。自分もそうあり続けたいと願っている。

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2006年1月 8日 (日)

千葉の雪

yuki あ、もう翌日になってしまった… 1月7日土曜日、ほとんど雪の降る事のないうちの周辺にも、ついに降雪が。 まあ踏めば足跡型に抜ける程度の厚さなんですけど。このくらいで雪と言っては、人の背丈より高く積もっている地域の人達に怒られるよな。ただ、ここら房総沿岸は、太平洋と黒潮の恩恵で、ほんと滅多に雪が降る事も積もる事もない場所なんですよ。少し半島を回れば、2月からもう観光花摘みをやっているという、それは温暖な地域なのに。今年の寒さは尋常ではない… 冷気が冬の冷気、というより冷凍庫の冷気のようだ。地球規模で大自然のリズムがガタガタになってる気がするなあ… どっかのSFじゃないけど、早めにコロニー作って人類は地球をおいとました方がいいのかも知れん。(もっともどっかのSFだと、それでもやっぱり地上でも戦争してたから(--;)あまり実効はないかも…) とーぜんスタッドレスなぞ履いていないうちのRX-8は、滑ってお尻ズリズリだったらしい。どうかこれ以上千葉の事故が増えませんように。

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2006年1月 4日 (水)

日本坂・みかんパン

mikanpan  おまけ記事どぁ。帰りの高速で、私は突然「静岡名産みかんソフトが食いたい!」という衝動に駆られた。でも、満を持して停まった牧之原には無く、渋滞の準備で(つまりトイレに)停まった日本坂で、ついに発見!そしてそこで「メロンパン」の横に可愛く並んでいたのが写真の。「みかんパン」なんだな。いや(^^;)>、もはや半分以上齧られた後の姿ですけど。写真も撮ったしこれで心置きなく全部食えます。ちゃんとみかんの味と香りでうまかったにょ。これは結構お薦めかも。ただ、いつも常にあるかどーか、とか、上り車線だったので下りにあるかどうか、までは知りまへんで。

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これが驚異の8段重

osechi  ま、そんな訳で…どうにか明けましたおめでとう<(_ _)>。やっと正月ノルマを全クリアしたのだぁ… そう、私にとっての正月とは、主に「同居人の実家に帰省しておせち+正月料理を作る事」に尽きる。今年はギリギリ30日に帰ったし(千葉→伊賀上野なので移動で丸一日潰れる(^^))、ようやっと大晦日に買出しに出たって、この寒波で野菜が異様に高く、スーパーをあっちこっち物色せねばならなかったから…買い物終えて帰ったら夕方の4時。そこから鬼のよーな突貫作業でおせち製作大会。ハッキリ言って除夜の鐘鳴り終わっても作ってました。で、なんとか今年も完成したのが写真の8段お重。同居人が喜んで写真撮りまくったので一応載せる。子供がいたら着物の晴れ姿とか撮るんだろうになあ(T^T)… うちが撮りまくるのって料理ばっか…

osechi1 黒豆は市販(^^)。煮るのに二日がかりはやってられん。田作りは高過ぎるのでワカサギ甘露煮に変更。栗きんは好きでないから毎年栗入れるだけ。昆布巻きも身欠ニシンが高いので買う。あと数の子とかの生ものは仕方ないとして、それ以外は全部手作り。

;メイン重内容

一段目 …黒豆(市販) 栗甘露煮(市販) 昆布巻き(市販) ワカサギ甘露煮(市販) イクラ(市販) えび

二段目…えび 手綱こんにゃく 数の子(市販)

三段目…豚の角煮 きんぴらごぼう ?

osechi2  ;サブ重内容

一段目…松竹梅かまぼこ(市販) なます 数の子(市販)

二段目…いかとさやいんげんの炒め物 くわい タラの味噌焼き

三段目…煮しめ(れんこん、高野豆腐、筍、椎茸、和人参、里芋)

osechi3;予備重内容

一段目…さやいんげんとハムのシンジャオロース きんぴらごぼう 辛子マヨネーズれんこん

二段目…えびマヨ 手製伊達巻 ?

なんか忘れたのもあるよーだ…まっいーか。

cake  あー…ついで。←これはクリスマスケーキ製作後、クリームが余ったので材料半分の量でいーかげんに作ったケーキだ。スポンジにはしなびかけていた「ゆず」の汁が入っている。でも、ブランデー染み込ませ過ぎてぜんぜん香らなかったのだ… おまけに作った直後は酒臭くて食えたものではなかったのだ…でも同居人はおー喜びで食ってしまった…

 え?本日はレトルトカレーです(^^)。とーめん料理は手を抜いてやる(^^)。

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