« 今時のデザイントーン | トップページ | こんな高校でした »

2006年10月27日 (金)

日ハム優勝に思うこと

昨日は、思わず日本シリーズの日ハム優勝シーンを見て驚嘆していた。新庄氏が言っていた通り、マンガのような出来過ぎの展開。やっぱりあの人は偉かったんだな、と痛切に感じた。中日だって決して弱かった訳じゃない。こちとらの応援した(^^;阪神を、直接対決でボコボコにしてくれたくらいに強かったのだ。しかし…見た印象では、明らかに「天が日ハムに味方していた」。空気というか、目に見えない流れや力の働きが日ハムのプレイにステージを与え、中日に力を発揮させる事を許さなかった。そんな感じ。万人が言うように、そんな天の力を呼び込んだのは明らかに新庄氏なのだ。(このヒトに「氏」付けるの私くらいかなあ)…恥も棄て外聞も棄て、ひたすら北海道のお客さんを喜ばせるためにパフォーマンスを続けたという。こんな歴史的勝利を呼び込んだのは、明らかにその努力だ。多くの人間の想いが集中して一体になれば、どんな不可能でも可能になる。この感動シーンのニュースと、今時の事故や社会問題のニュースが並んで報道されていると、どれ程違和感がある事か。人間は最高の行いも出来るが、最悪の行いも出来る。天と奈落である。

人に喜ばれる人間には幸運が付いて来る。その逆は…その逆である。この間、いじめで自殺してしまった少年も、クラスの人間を笑わせようとしていたという。しかし彼には、教師の「偽善者」という酷い言葉が降ってきた。うまくは行かなかったのだろうか。そんなもんに負けないで続けていれば、彼は幸せになれたのだろうか。深く知っている訳じゃないので、これ以上は差し控えたいが…ともあれそういう私も、子供の頃何度か「いじめ」に近い状況になり― 「ウケ」ようとして、ただ白い目で見られていた事を思い出した。まあ、まだ死なないでやっているが。色々作品作ったりして頑張ってみても、未だに決して大きくヒトの「歓心」は引けない。そういや、小学生くらいの時いじめを教師に訴え、不承不承(ホントに不承不承だったぞ)先生がクラスのみんなに「仲良くするように」と言ってくれた事があったっけ。でも、別段状況は変化しなかった。私は、「教師のフォローはアテにならない」という事を学んだ。最終的に乗り越えた方法は―「いじめられても、悪口を言われても笑っている」事だった。つまり、泣いたり落ち込んだりして「いじめがいのある奴」だから面白がっていじめるのだ。どんなに攻撃してもヘラヘラしてれば、いじめても面白くないからきっと止めるだろう。…この作戦は正しかったんですよ。子供なんて面白くない事はやらないんだから。

今時のネットの誹謗中傷騒ぎなんか見てても、子供でも大人でも本性は同じという事が分かる。(子供レベル以下?(^^))相手に少々罪があり、なおかつ少々社会的地位があり、(この「少々」が肝心。あまりの罪人や権威にはやらないのよね)悪口を言っても相手が反撃できず、その悔しい「地位」を引きずり降ろせそうだ…そういう場合に「祭り」「炎上」とかいう騒ぎになる。人間はほんとに醜い面を持っているが、逆に新庄大先生のように(ついに大先生になってしまった…)「変」は「変」で押し通して、「アレは何言ってもしょうがないな」というキャラクターになれば、こんな時代でも人から純粋な真心をも引き出せるのだな。とか思った。もちろん簡単ではないし、誰でも出来る訳じゃなし、裏では色々嫌なこともあるかも知れないが…

そんな訳で、昨日は思わず日ハムファンに鞍替えしそうになったのだが…今日のニュースで、ヒルマン監督と小笠原が来期ハムを去るらしいというのが挙がっていた。ええーっ!新庄先生が去るだけでも痛いのに!「素晴らしい幸福」って長続きしないものなのかね。ともあれ、感動をありがとう。

|

« 今時のデザイントーン | トップページ | こんな高校でした »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日ハム優勝に思うこと:

» 4連勝で北海道日本ハムファイターズが日本一に [田中幸雄]
日本ハムを率いて4年目、トレイ・ヒルマン監督が、北海道に初めて日本一球団を誕生させた。ナゴヤドームでの初戦こそ落としたが、その後は4連勝。勝利監督インタビューでは、代名詞となったシンジラレナ〜イを叫んで喝采を浴びた。外国人監督のシリーズ制覇は、昨年のロッテ・バレンタイン監督に次いで2年連続2人目となった。... [続きを読む]

受信: 2006年11月 8日 (水) 10時21分

« 今時のデザイントーン | トップページ | こんな高校でした »