こんな高校でした
昨今、学校が色々な問題で大騒ぎになっている。私もめっきりドラマとかを見なくなったが、やっぱりニュースは目が離せないな。下手な作り物の物語より、最近は現実の事件の方が余程インパクトがあるんだから仕方ない。それにしても。
履修漏れ、ついに天下の灘高でまで発覚しました。灘高だからどうって訳じゃないんだけど、私の出身は大阪で(^^)、灘といえば「ああ、あの」といつも遠い目で仰ぎ見ていた、手の届かぬ至高の世界だったので複雑である。まさに関西一帯の高校の中で灘はエベレストの頂上。次に噂に上るのが四条畷。(私の頃はね。今はどうなんだろう?)私のいた公立校は、一応進学校なんだが特に厳しくはなく、同窓生の表現によると「プチかしこい学校」だった。学生は割とアタマ良かったが、ガリ勉するより人生経験を詰む方を選んで遊んでたのが多く(^^;)、特に私の年度は一浪が膨大に出てしまった。(多くは後でちゃんと入られたようです)受験のみならず、クラブ活動なんかの面でも四条畷あたりによく負けていて、「物凄く全力!尽くしても2番以下」が通例だった。そういう環境で育まれてしまったので、私などには「何が何でも1番になる」という根性がない。悪くはないけどトップではない、という立場は、ある意味自由がきいて気楽で楽しいのだ。まあ、人によるだろうけど。だから私は母校を今でも結構気に入ってる。世界史だってちゃんとやった記憶があるから、履修漏れはないと思う。日本史より好きだったけどなあ。大体、日本史なんていまだに「縄文土器」あたりから始めるんだもんな。(^^;)それは考古学だろー、とかよく思った。日本史は、古代と中世と近代に分けて選択性にしたらどうかと思う。世界観全然違うんだし。戦後史の分量が少ないから、「歴史認識が足りない!」なんて言われるんだし。もちろん、そーなったら私は近代しか取らないだろう。へーあんの「貴族」とか「和歌」あたりが、実は一番興味がない。ヒキコ○リ王国に見えるんだ、あの時代って…
それにしても、私の頃は学生の数が今とは比較にならない程多かった。中学なんて最大、16クラスくらいあった。(無論1クラスフルに40人以上)学校の塀の前は、多分不法に駐輪場になっていて、津波のように自転車が置かれていた。場所がないので、自転車の上に自転車を横に寝かせて積んでる奴もいた。(ホントだもん)そんな膨大な生徒がいるので、もはや教師も学生自身も訳が分からなかった。やたら賢いのもいれば、将来「ヤ」の付く職業決定、みたいな奴もいた。いじめをする奴もいたが、なにせ人多過ぎで、ターゲットもいじめる側も毎回入れ替わったりして固定しないから、誰がいじめたかすら、もはやよく覚えていない。昨今の学校の悲劇って、原因の一つはやはり「人が少ない」事にもよると思う。少人数で密度が濃いから、人の行為が目立ち過ぎる。記憶に残り過ぎる。いじめる側もいじめられる側も忘れないから傷が深くなる。逃げ場がない。あっちもこっちも騒がしくて、「いちいち覚えてらんない」くらいだった自分の学生時代は幸せだったんだろうと思う。何かあったって、特に先生に助けを求めなくても友達がいたしな。
今年の高校生3年生は、全国的に災難だ。歴史に残る異常事態になってしまった。気の毒だとは思うが、逆に今年の高3に留年や浪人が出ても「ああ、あの年の卒業生。それは大変でしたね」と、社会が大らかな目で見守ればどうだろう。履修漏れとは無関係に、たんに勉強しなくて単位落としても、今年なら目立たないぞ!…みたいな…そんな甘い問題じゃないですか?どーもすみません。
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