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2007年1月14日 (日)

嫌いなものを好きになる時

新年早々から、また世の中色々事件だらけで。いくつかはHPで替え歌のネタにしたが、とーてー「歌うわけにいかない」事件も多くて困る。「バラバラ事件」が3つ続いた時には…「ま、またこんな恐ろしーものが流行るのか!」と危惧したが、これで終わるかな?終わってくれよ。「マネキンに似た物が入ったゴミ袋」なんて、私は生涯目撃したくない。

替え歌のネタにし損ねた事件に、「防衛庁→防衛省」と「アメリカのイラク増派」がある。反発しないから作らなかったのではない。どう展開しても「軽く笑える」視点にならなそうだからやめたのだが、(ゾーハの悲劇なんつって…すみません<(_ _;)>)どうしてもあと2年、ブッ○ュがやめるまでは、世界から緊張を取り除くのは無理っぽいなあとは思う。世界は良識ではなく、明らかにその時代「覇権を握っている」国家の動向で動くのだ。ただその「親方アメリカ」が傾いた時、多分大きくのし上がるであろう「中国」「インド」(南アやイランも?)が、「よし今度こそ世界を平和に」と言い出すとは…今の所とても思えないのが問題。

でも正直。今私の心に一番引っ掛かっているトピックスは「納豆ブーム」だったりする。(話題が急に腰折れですみません)しっかり「あるある」を見てしまった我が家は、次の日から思い切り乗っかって、朝な夕なに納豆食べるようになった。でも、大阪出身の私は子供の頃、実は納豆食べられなかったのだ。母も駄目だったのだ。今でも覚えてるのは、「よし、一度納豆というのを食べてみよう」と決意して、母子で挑戦した日の事。パックを開け、固まってるのをつんつん突付く。(混ぜるとは知らなかった)思いつめた表情でパックを覗き込む。

「…なにこれー!腐ってるやん!糸引いてるー!変な臭いするし!」

で。結局食べられなくて捨てたの。(^^;)(もったいない)その私が、下宿でビンボーした時にケロッと食べられるようになった。(「納豆味噌汁の素」だったけど)食べ物を純然と「生きるに必要な安価なエネルギー源」と考えると、好き嫌いなんてなくなるね。そう言えば高田馬場で成人の日も向かえたっけ。ボロの「おっさんジャンパー」しか持ってなかったので、晴れ着だらけの成人式なんて絶対行く気はなかった。でも、住民票だけは一応移していたので、新宿区から「紅白まんじゅう」はもらった。「なんでえ…オトナって饅頭2個か」とぶつぶつ言いながら食べた記憶がある。饅頭だってそんなに好きではなかったけど、その頃は貴重なカロリーだったので。

で。この文章のどこを特に訴えたいのかというと「ケロッと好き嫌いがなくなった」という部分なのだ。世の中が荒れているのは人間の身勝手、自己本位、それが最大の原因だろうけど、「好き嫌いでものを判断し過ぎる」のも原因じゃないかと思っただけ。嫌いだとか憎いという感情は誰にでもあるだろうけど、だからって殺人までするか。戦争までするか。感情なんて変わるんだよね。嫌いな納豆だってビンボーすれば好きになる。同じ状況にいれば変わらないだろうけど、人間立場や生活が激変すると価値観だって変わるのだ。今まで見えてなかった事も見えるようになるのだ。同居人が格闘技大好きなので、それまで全くキョーミ無かったリングものや、その他スポーツも結婚してから見るようになった。嫌いだった人間も、離れてみてやっといい所が分かる事もある。(また会ったりするとまた嫌になる事もあるが(- -;))

人間には、今現在の自分の世界しか見えてないが、それは固定された一つの「瞬間」に過ぎない。私は誰よりも、自分自身に支配されるのが嫌だから、本当に嫌になったら別の何かを探す。「今」をやめる。人生破滅したりぶっ壊したりする前に、自分の新しい可能性を探す方が、多分ずっと面白いと思うんだけど。

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コメント

私は食べ物に好き嫌い一切なし。理由は簡単で、育つ過程で、食べ物を選ぶ機会がまるでなかったからです。分量を食べられることが第一の幸せでした。今でも会食などで食べ残しをすることが苦痛で、少し無理しても食べてしまいます。不二家の菓子が販売止めになったのも、第一印象は「もったいない!」。期限切れ牛乳を使った社員も、老人だったみたいですね。ぜいたくの行き過ぎも問題だけど、その反対の行き過ぎも困るのでしょう。世の中やはり中庸がよろしいようで。
 バラバラじゃ 歌にもならず 絵にならず
 ショウかいと 言ってるうちに また一歩

投稿: 志村建世 | 2007年1月14日 (日) 23時14分

もう一つ、忘れてました。
 ゾーハにも 造反できぬか この国は

投稿: 志村建世 | 2007年1月14日 (日) 23時17分

志村先生・
私は小さい頃、レバーとグリンピースも駄目でした。カスカスしたのが嫌だったのか? グリンピースは、母親がよく「グリンピースの炊き込みご飯」を作ったのが原因。二日目になると匂うんです、これが。今はどちらも大好きです。

不二家事件は、確かに多くのお菓子が捨てられたのかと思うともったいないですね。「賞味期限切れ」より厳しい「消費期限切れ」だったという話ですが…(どう違うんだろう?)賞味期限が過ぎても、別に痛んでないものは、うちでは平気で食べてしまいます。ただし同居人にちゃんと許可は取ります。(私よりアバウトな人なので、すぐ「ダイジョーブ」と言います)まあ、企業が厳しく言われるのは仕方ないですが。

鳥インフルエンザで、元気な鶏までが処分されてしまうのも、可哀想と言うかもったいない…これも仕方ないとはいえ。

ところで、結構ダジャレお好きなんですね。(^^;)

投稿: いくたまき | 2007年1月14日 (日) 23時36分

替え歌の本が届きました。面白かったので、私のブログで紹介してしまいました。トラックバック入れておきます。ぐるっと千葉の1月号も注文しました。

投稿: 志村建世 | 2007年1月15日 (月) 21時33分

志村先生・
ブログを拝見して驚きました。コメントでも書かせて頂きましたが、本当に有難うございました。<(_ _)>(な、何かあがって緊張してます…)
ぐるっと千葉まで注文して下さったのですね。編集部の方や、取材に来てくれた記者の方も喜んで下さると思います。(^^)

投稿: いくたまき | 2007年1月15日 (月) 22時41分

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