いやあどうも不良機械で
これはまずいだろう、とは思ったが、予想以上に火種が炎上してますね。例の発言。女性の怒りのせいもあるが、それでなくても不祥事続きの安倍政権を叩き潰す絶好のちゃーんす!とばかりに、野党が張り切っているのもあるだろう。まあ野党というのは文句を付ける為に存在するのだから、この件に喰い付くのは無理もないけど、私は社○党時代の審議拒否とか牛歩とかが大嫌いだったので(^^)、やり方として共感できない。だから炎上を煽るような事は書かない。そんなに言うなら、出て来て具体的に女性を尊重する法案を出せよ。
私は子供のない「女性」である。少子化に貢献しちゃっている。実際に産んでないせいか、この発言にも「まー失礼な奴ね」くらいで、感情的な怒りはそれほど沸かなかった。こういう思想から見ると、「計算外の不良機械」という事になるのだろうが… まあ、女性として良く出来ているとは自分でも思えないし。(自分として良く出来ていればいいよね(^^))ちなみに、知り合いの子供が3人いる女性は、やはりそうとうムカついてました。子供を産む実感のある人の方が、生理的に許せないんじゃないかな。ちなみに私が子供を作らなかった原因は、体力不足と金銭不足。あと、同居人も親も、それ程「子供」を強く期待しなかったから。でも確かに一時期、子供がいない事をコンプレックスには感じた。どこで感じたかというと…実は「子育て支援法案」なんだな。子育てを優遇する制度にカネを回すため、煙草とかガソリンとか車とか(タバコは弁護してもらえないと(- -;)分かってますが)こちとらのよく使う物から税金を取られるのかと思うと、すごく逆差別されているように感じた。でも実際子供がいると大変なのも分かっているので、仕方なくぐっとこらえた。子供が減るのは先進国の宿命らしいが、日本の急激な少子化の本当の原因は、バブル崩壊以来の金不足と、それに付随する社会不信、人間不信などの精神的な問題の両面だろう。お金の不足は法案で救えるかも知れないが、「今時産んでも幸せにしてやれないかも」という精神的な不安は根が深い。これは政治家にはどーにもできない部分。だから、こればかりを少子化問題の論点に据えるのもずれていると思う。まず人々が安心できる社会にする方法論をしっかりと打ち立て、それに応じて必要な法案を作っていくべきでは。
私が女性として、今まで最も許せないと感じたのはこの発言ではなく、とあるタレントの奥さんが癌で子宮を摘出した時の、夫の「子宮を取ったらもう女じゃない」という発言だった。これは感情的に一番嫌だったな。なぜなら、実は私も取られかけた事があるんですねー。巨大子宮筋腫で入院した時。筋腫だけ取れば済む事なのに、医者が「子宮取る方が簡単」とばかりに、すごく取りたそうな顔をした。私はゾッとした。どーにか説得して取らずに無事手術を終えたが、こんな…医者のメスの振るい方一つで左右されるものかと思うと本当に恐かった。実際、今時は代理母とか、精子バンクとか人工授精とか、ただ「物理的に人間を製造する」方法はどんどん発展してるようだ。子供を産む事を機械的に考えたら、極論的には「じゃあ子宮と精子を政府で買い上げて納税者を製造」という事にもなりかねない。日本人が、トキのように本当に絶滅寸前になったらやるかも知れないが、まあまだ絶滅までは行かないと思うので。もう少し「生きやすい世の中にする」という基本的な方向で考えてもらいたいもんですね。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
国営納税者製造工場というのはすごい。審議拒否よりも、こんな政治マンガを、どかんと新聞に載せてみたいですね。ネット上に政治マンガ掲示板みたいなものは、ないのでしょうか。時事替え歌のセンスでやったら、ウケるかも……。
投稿: 志村建世 | 2007年2月 3日 (土) 22時19分
志村先生・
政治マンガも面白いですね。(^^)ただ、描いて美しくない人の似顔絵も描かねばならないのが、難点と言えば難点かも…
正直、私が今一番政治で解決して欲しいのは「地球温暖化」です。日本だけでなく世界的に。目先の問題でもめている間に、地球が滅んだら元も子もないと思うのですが。
投稿: いくたまき | 2007年2月 4日 (日) 08時08分