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2007年2月22日 (木)

日陰の著作権

この所著作権騒動が起きている。あの作詞者の強い態度を見て、「そーだ、作者には大きな権利があったのだな」と改めて認識した。…いや、書きたいのは名曲の心について、の話ではなく、実はごく私的な事ですので。ニュース関連と思ってここを覗いちゃった方は飛ばして下さい。

漫画家といっても色々いる。売れっ子や巨匠作家、に関しては私は分からない。(そーゆー立場に立った事がないので(^^))ただな。私のようにマイナーでコバカにされている作家の場合、編集はネームくらい平気で変えるぞ。…という事が言いたかったのだ。それは頻繁にあった、どころか、時には連載のほぼ毎回だった。もちろんセリフの微妙な言い回しくらいで、大きな内容の変化はなかった…と言いたい所だが、あった場合もあるよな。理由は「これでは読者に分かりにくいから」とか何とか、私には明確に分からん。無論作者にいちいち許可なんか取ってくれない。しかし私は大抵文句もクレームも付けなかった。立場の弱い作家だし、仕事が無くなっても困ると思って。あと、誤字を直されている場合もあったので。(^^)ただ単行本になる場合は、原稿チェックの際全部自分で修正したけどね。明白に「おまえなんざいつ切っても別にこっちは困らねーんだ」という態度を取る編集なんていっぱいいました。ベストセラー作家とかになれば、きっと急に態度変えるんだろうな。どれ程そういう立場になってみたかったか。…今でもなってみたいぞ。

最近はネットがあるから、盗作した作品などはすぐに掲示板で情報が流され、ばれる事になっている。著作権に関する意識も、昔に比べると随分高くなったから、今はそんな事もないのかも知れない。でもだね。「この作品にパクられてる!」と原作が擁護されるのは、あくまでそれだけ人気がある作品だけでね。たとえば私のように知名度のない人間が、ネットに上げている作品を盗作され、しかもその盗作の方が人気が出て、ファンがいっぱい付いちゃったとしよう。果たして世間は「これはいくたまきのアレの盗作だ!」と追求してくれるか。…自分で言うのも情けないから、これ以上は言わないが。実際、昔明白に取られた事は何度もあります。(今はもー恐いので、そもそも人の作品をあまり見ません)その当時、とある知り合いに訴えたら「いやいやこの世界は持ちつ持たれつ」みたいな、殴りたくなるよーな返答が返って来た。誰の著作権を守るか、誰の著作権を無視するかは、世間の人気と出版者の意向だけで決まってるような気がしなくもない。そういうものを全て無視して、「著作権侵害だから歌わせない!」とツルの一声を発せば、相手の権利を全て差し止められる、大御所の立場ってうらやましいなあ…と、思った次第です。

これば聞いた話なので信憑性は分かりませんが。結構前にやっていた、女の子が変身して戦う系のアニメで、主人公キャラクターが完全に他の作者のパクリ、つまり盗用されていたものがあったという。オリジナルの作家は出版社に怒鳴り込んだらしいが、多分無視されたんだろう。相手は大手出版。アニメ企画には多大な経費が動いている。まるで指先で弾くように、この件は簡単にもみ消したに違いない。そんな話全然知らなかったものな。そう考えると、大手会社というのは発覚しないだけで、これまで何度そんな真似して来たか分かったものではない。(…必ずしもそんな所ばかりではない、と思いたいが)私は資本力と知名度より、個人の資質や尊厳の方が大事にされる世の中になって欲しいと願うものです。(だからホムペの作品評価して下さい(^^))

あと・蛇足。大昔「メディウム」という本に掲載された、いくたまきの「そして誰も…いなかった」というタイトルの読み切り。その中の「いい思い出」というセリフが、「思いおい出」という、訳の分からない誤植になっております。単行本にもならなかったので、とうとう修正できなかった。(T^T)今さら言ってもどーしようもないが、ずーっと心に小骨のように引っ掛かっているのだ。

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