« WITをよろしく その2 | トップページ | ちょっと真面目に戦争について »

2007年5月16日 (水)

最近の若いもんは

あーまた嫌な事件が起きた。ネットニュースのタイトルを見ても信じられなかったけど本当だったなー。自分がげんなりしたくないので何か記事を書こうと思ったが、まだ詳細も分からないし、こんな事件、本当は話題にもしたくないので別の観点から。またアクセス減りそう。(^^)「アニメキャラがどうこう」とか検索ワード入れて書いたら、ブログアクセスなんて増えるのは分かっとるんだがな。やらねー。このブログは長くて難しくて読み難いです。国語力のない方は飛ばして下さい。

最近の若い者は何を考えてるのか分からん、そう思い始めたのはもう10年以上も前だ。漫画やアニメもある時期から、キャラに全然魅力を感じなくなった。アイドルとかも同様。特に「萌え系」。少年キャラだろうと美少女だろうと、どーしても「人格」という中身がない気がしてね。顔もみんなほぼ同じだし、性格は素直で従順でものを知らない。人物と言うより赤ん坊のようだ。そういうキャラの方が愛されるようになったのだ。アクの強いキャラは嫌われる。(たとえば私の描くような(^^))自分の思い通りになりそうだからなのか。話しかけたら「あなたは人間としてどう生きるのが価値的だと思ってるの」なんて聞き返す美少女は嫌なんだろう。そういうキャラの個性は「立場」だけだ。(メイドさんとかな(^^))あとは髪の色とか。行動パターンは、ラブラブするか美味しいものを食べて喜ぶか…本能だけじゃん。これは本当にヒトを描いたものか? でも、その方が好感度が上がるから、現実の人間もそれに合わせよう合わせようとするようになったのだ。私は何も面白くない。モノのような人間なんかいらない。似顔絵を見てもお分かりでしょうが、私はカオ崩れてても個性的な人物の方が余程熱を入れて描いている。

人間が生まれて来るのには理由がある。背負っている縁や宿命がある。そこで生きてるというだけで、この世の様々な物や人と何かの繋がりがある。そういう意識、今の時代はものすごく希薄になっている。なんとなく生きていけるのを当然の権利と思っている。本来、文明も無く社会も無い大自然に裸でポンと置かれたら、生きていけないですぐ死ぬのが人間なんだが。自分が人権を持って生きられる事自体、過去の人間が複雑な社会や文明を構築してくれたお陰なんだが。誰も有り難いとも思わない。継承する責任なんて、ますます考えてない。親が養ってくれるのは当たり前で、自分が子供養うのは不快。欲しがるのは金と、金で満たされる欲望。感情は単純で快か不快か。(快楽原則というやつだ。幼児期の心理である)ボキャブラリーも少ないから、複雑で深い思いも中々持てない。ネットの誹謗中傷にしたって、すぐ「○ね」とか「○す」とか、憎しみを複雑に表現する能力もないのねという感じである。(複雑な感情を持ってると、すぐ短絡的な行動には及ばないもんなのよ。つまり現状はその逆だ)希薄な人間性。美形だろうと優しかろうと金持ちだろうと「意味」がない。人類全体が、鍛えられず甘やかされ過ぎで壊れかけてるのではないか。…一つだけ豆知識を。権力者をダメにする最も有効な方法は、チヤホヤとおだてて甘やかす事だそうだ。そうすればすぐにバカになって、傀儡にできる。

事件が起きるたび、世間はすぐ「犯罪心理」なんて分析しようとするけど、わたしは正直、心理なんて高等なものは無いんじゃないかと思ってる。そこまでしてやる必要があるのかと思う。単に「人間」に育ち損ねてただけなんじゃないのかと。人間には、人間らしい人間になって欲しい。人を産み、育て、立派な人間にするのは物凄く困難な事業だ。だが、○すのはどんなアホウでも凶器持てば出来るのだよ。ましてや相手が弱い存在なら。こういう事件を「何かすごい事」だと勘違いしてる奴がもし居たらいけないので先に言っておくが、難しい文学でも読んで、まず日本語を覚えよう。○ちゃんのネット用語なんか覚えてる暇に出来るだろう。

|

« WITをよろしく その2 | トップページ | ちょっと真面目に戦争について »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

替え歌新作は、知っている歌なので助かりました。ただし昭和初期歌謡曲は、私たちには戦前つまり昭和15年頃までに感じられます。星影のワルツやお富さんは、言うなれば戦後初期ではないでしょうか。昭和30年代までを一括して昭和初期では、抵抗があるのです。
 というようなわけで、時代感覚の話ですが、甘やかされ壊れ始めている現代若者像は、たしかにあります。ブログを見ていても、どうかと思うようなところに人気が集まったりしています。時代の最も軽薄な部分が、最新のメディアに集まるのは止むをえないのかもしれません。しかし一方で、私はブログを通して、多くの軽薄でない人たちにも出会いました。いくたまきさんは、その一人です。
 あなたの類まれな多彩な才能を、感嘆しながら見ていましたが、最近、その器用さを「惜しい」と思うようになりました。ご自分でも、何に集中すべきか、少しいらいらしているところがありませんか。私は、やはり強烈な個性をもった、長編の漫画を描いていただきたいと思います。そして描き溜めるよりも、連載でブログに曝してみたらどうでしょうか。断続しても、生玉荘の他の部屋のメンテが止まっても、いいではありませんか。本当に描きたいものを描いて、死んだあとに発掘されればいい位の迫力で描いたら、必ず認めてくれる人が出てくると思います。認める人がいれば、あとでいくらでも本になります。
 私はこの年で、言いたいことは遠慮しないことにしました。私があなたのために言える、本音を書きました。失礼はお許しください。

投稿: 志村建世 | 2007年5月16日 (水) 19時16分

志村先生・
いつも、ちゃんと読んで下さって有り難うございます。事件があまりショックだったので、自覚しながらもあえて「最近の若いもん」と決め付けて書いてしまいました。むしろ「そうでない人もいる」「私はそうではない」と憤慨する人が多く居てくれたらと思う次第です。

作品に関する激励、感謝します。実は読み切り漫画の新作を1本、同人会に預けてあります。発行物に載せてくれると思うのですが、ずっと発刊が遅れています。ネットに載せる事も考えましたが、まずそれが形になってから色々考えようかと思っていました。でも、待つ必要はないですね。

音楽は、私にとって「自分の世界の実在の証明」のようなもので、これがなければ自信を失います。だから、見よう見まねとはいえ「ジャズ風」の音を作れた事で、昔よりだいぶ自信が出て来ました。(実は自信のない人間です)…今なら本当に描けるかも知れません。すぐに、は出来ませんが、本気でご忠言の通り「ネット連載」を考えてみます。少なくとも薦めて下さる方がいるのは、大きな自信になりそうです。本当に有り難うございました。

追伸・替え歌は「戦後初期歌謡」に訂正しておきます。(^^;)すみませんでした。

投稿: いくたまき | 2007年5月16日 (水) 19時56分

いくたまヒルズも聞いていました。ジャズの楽しさを、いくたま流でつかまえたようですね。それはそれでいいのです。でも、有能な人の、魅力的な「余技」にふさわしいと思いました。たとえば有名な俳優が、絵画展でも入選するような。

投稿: 志村建世 | 2007年5月16日 (水) 22時56分

志村先生・
はい、これから本業頑張ります。<(_ _;)>決しておろそかにする気はありません。長年、「こんなもんウレない」「マイナー」「暗い 重い」「この面白さは私にしか分からない」「女の子が可愛くない」「こっちも商売だからね」「商業原理というものがね」等々、人からはろくな事を言われて来なかったもので… 誉められ慣れてないからおろおろしれおります。

でも、曲と替え歌が無ければ、先生もここまでサイトを見て下さらなかったと思うので、作品は全て何かの役に立っていると思いたいです。

投稿: いくたまき | 2007年5月17日 (木) 00時58分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 最近の若いもんは:

« WITをよろしく その2 | トップページ | ちょっと真面目に戦争について »