光あれ!と地方は叫ぶ その1
今日、自治会の会合に出席して書くと公言したもので(^^)、議題となった「地方のインターネットは何故繋がらない!」についてレポートします。NTT銚子の井上さんという方が、(本人が「名前出していい」と言われました)僻地であるうちの住宅地にわざわざ出向いて説明会を開いて下さいました。NTTさんも、それなりに光通信普及に躍起…いや、努力されているようである。
私はもちろん、多分7年以上前からインターネットを使っている。YahooのADSLである。ところが最近は、うちの地域ではもう「線が足りない」とかでインターネット加入を断わられるというのだ。当然、入れない人は困る。このままでは陸の孤島になる。先に入って使っている私も立場がない。しかし、ADSLははっきり言ってもう打ち止め、増やす予定はないらしい。NTTから「加入者を50名以上集めたら光ファイバーが引ける」という話を聞いたものの、どうもシステムが明確でない。それで今回の説明会となった次第。
ADSLは、中継局から遠くなればなる程繋がりにくくなる。電線の中をただの電波が走っているような物だそうだ。つまり、海まで車で10分、という我が家も環境的にはギリギリ。これが海岸縁だと全然繋がらなくなる。もともと不平等の生じるシステムなのだ。で、(井上さんが言うには)NTTは「こんなシステムは使えない」と引くのを保留していた。ところがYahooがどんどん回線契約を広げてしまった。NTTは出遅れて追従する形になる。とはいえ、使ってる回線自体はNTTの電話線。そこでNTTとYahooの間で「公正な競争」をするため、NTTが新しい線を引いた時は、ユーザーがNとYを自由に選べるよう、契約なんか取る前に情報開示せよ…という義務が課せられた。(調べたらNTT、結構公取にやられてます)資金を投入して新たに線を引き、お客だけYahooに持って行かれてはたまらん、という訳で(Yahooから回線使用料は出るんでしょうが)NTTは事実上、新規ADSLから撤退、全力を光ファイバーの普及に傾ける事になった。だから、今新たにADSLで契約をするためには、その地域の配線が「余って」なければならない。余ってなければNTT、Yahoo双方から断わられる。しかし、「Yahooで一杯だと断わられ、NTTに加入した」という人もいるから…その辺枠組みがあるんだか、何だか良く分らない。ともあれ、ネット出来ない地域の新規ネットの選択肢はもう、光しかなさそうだという話。確かに光なら、距離があろうと通信は安定しているし、本来は「地方向き」なのだ。ところが、これが全国まんべんなく引かれるか、というとかなり厳しい状況。地方は人口が少ない。ネット人口は更に少ない。多くても3割。加入者が少ないのに配線工事しては赤字に決まっている。(こういう所は「民営化」だねと思う)ちなみに今、光通信に手を出しているのはNTTと、東京電力(関西なら関西電力)だけだそうで、普及地域はNTTの方が格段に多い、という現状らしい。では、人の少ない地方でインターネットするにはどうすればいいのか?
以降、「光あれ!と地方は叫ぶ その2」に続く。長くなってすみません。<(_ _)>
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント