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2007年6月20日 (水)

足の下はガスの海

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000001-jij-soci

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000050-mai-soci

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070620-00000001-jij-soci

渋谷シエスパの爆発事故。ちょっと信じられないような事故直後の光景。私は千葉の田舎暮らしなので、そもそも東京のど真ん中でそんなにボコボコ温泉掘ってる事すら知らなかった。日本は火山島みたいなもので、全国まんべんなく、どこを掘っても大抵温泉は沸くそうだ。今まで「ボコボコ」掘ってなかったのは、単に掘削技術と経費の問題。元々温泉好きの日本人だから、可能になったら好きなだけ作ってしまったのだろう。でも、東京なんかそれでなくても地下鉄や、地下のライフラインや地下街や、で穴だらけなのである。あまり好き勝手な事してると、そのうち「日本沈没」の矮小版、「首都沈没」が起きるかも知れない。

メタンが原因らしいという事だが、実はこういう「天然ガス」は千葉の名産の一つである。家の近所は、「掘れば出て来る」というくらい天然ガスが豊富だという。昔は住民がその辺の地面を勝手に掘り、ガスを出し、普通に煮炊きに使っていた…という話を聞いた。(^^;)使わない時穴には灯油缶なんかを被せておき、(…缶て)メタンは水に溶けるので、水通ししてボコボコさせ、吸わせていたそうだ。(あくまで話を聞いただけだからね)もちろん最近はそんな事はないが、そこまでアバウトなくらい、ガスはありふれた物だったのだろう。現実、「いわし博物館」という所で2004年にガスによる爆発事故が起きている。近場なので、爆発の前にちゃんと行った事があるが、この間近所を通り掛ったらまだ休館していた。内容は割と地味だったが、個人からお借りした貴重な「いわし漁の歴史」に関する物品などが展示してあった。こんな事件を起して資料はどうなったやら。もし無事でも、もう貸してくれないだろうな。もともとここらは、見渡す限り田んぼと点在する家だけで、他は地平線と空、さもなければ水平線と空、という空間の広い所だから、ガスなんてすぐに散るので、昔は危険は感じなかったのかも知れない。でも、町が発展すると密閉空間が増えてくる。溜まったガスの閉所爆発は何より怖い。千葉も、今のうちに色々気を付けた方がいいのではなかろうか。(追記・千葉はさすがにガス慣れしていて、温泉からメタンを分離するセパレーターは必ず屋外に設置し、立ち入り検査も行っているらしい。ただし全国的な法的基準ではないようだ。こんな事件がなければ、ガスの知識なんて巷間にも知られなかったろうし)

それでなくても、今の地球は色々と環境が激変している。地震も多い。温泉にはメタンが溶けた形で含まれているが、それは地下に密閉されているからで、汲み上げれば炭酸飲料のようにガスがボコボコ沸いてくるようだ。それなら、たとえ微細なものでも、地震の振動のせいで水脈にわずかな隙間ができたら? ガスはそこに集中しないか?高圧状態で溜まるんじゃないのか?…私は学者じゃないので、正確な事は何も分らないが、自然の物理法則はいつも、人間の浅薄な知識をはるかに超えて働くと思う。新しい技術が開発された時は、常に「そんな事したらどんな影響が出るのか」綿密に検証を重ねた方がいい。でも、「安全・点検」のために金を掛けた末、結局技術が「危なくて使えない」と分ったら、事業は丸損になるからなあ。あまり民間はやりたがらないと思う。という事は、一体誰が検証責任を負うべきなんでしょう…ねえ政府さん。とはいえ、この国は今、年金問題やら選挙やら中国からの輸入食品の管理やら、本当に手一杯のようで困ったものだ。

追伸・今、報ステで「メタンガスの温室効果は二酸化炭素の20倍」と言ってました。そう言えば、太古地球が全球凍結した時、メタンの塊「メタンハイドレート」が融けて地球が暖まったんじゃなかったっけ。…とは思ってたんだが。温泉堀りまくってメタンを「安全に」空中に逃がし続けたら、ちっとやそっと、二酸化炭素排出量を規制したって何の意味もねーじゃん! 温泉は地球を滅ぼす。かも。

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