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2007年7月16日 (月)

大震災が…

この三連休は、連休どころでなくなった。台風の恐ろしい風雨の音が千葉を通り過ぎて、やっと晴れ間が…と思ったら、新潟で大地震のニュース。凄い続き方だ。これではリゾートも選挙もやってらないだろう。大自然は本当に人間の都合で動いてくれない。

マグニチュードの規模は、先の中越地震とは比較にならないくらい大きく、阪神大震災に近いようだ。中越地震で学び、地震対策に建物を補強していた所も多かったらしいのに、やはり築年数の経っているものはもたなかった様子。今回は家屋、道路、ライフラインの損傷が激しい。これからの救助と復旧は大変だろう。しかし、あの阪神大震災の頃から比べると、政府や自衛隊の動きは格段に早くなった。ひどいパニック状態にもなってない。それだけは評価していいと思う。

阪神大震災の時、私が激怒したのは当時のM首相(名前呼んでやりたくない)の対応だった。長田区という、あまり裕福でない町並みがまだ炎上している真っ最中の震災二日目に、財界人のパーティに出ていたという話を聞いたのだ。もし震災直後に、この首相にどこかでバッタリ会ってたら、私はかなり危険なコトになってたんじゃないかと思う。(会わなくて良かった…)ノロノロな対応、見殺しに近い無策、目の前で起きている事を把握できない無能さ。「こんな政府や政治家はこの世にいらねえ!」と思った。あれが私の人生最大の怒りだったと思う。今は年金や政治とカネ問題でそう思ってる人がいるんだろうけど…ごめんな、そんな訳でどうしてもあの時を超える怒りは沸かないのだ。私にとって「最悪の政治」とはあの時代であって、今ではないから。とは言えべた褒めできる程素晴らしくもないんだから、今後も真剣に対応して欲しい。

自然界に起きる大規模な異変に、勝てる人類は誰もいない。だから私は、この世の王者は人間の権力者ではなく、自然界だと思っている。自然は、人類にはもともと都合良くも優しくもしてくれない。ところがこの「自然」がなければ、人間も地球上のどんな生物も生きられないのである。その恐るべき「自然という権力者」に人類は暴挙ばかり振るってきた。台風が巨大化したりするのは、間違いなくそのしっぺ返しだ。地震のメカニズムは環境破壊とは直接関係ないと思うんだけど…人類の傲慢が通用しない世界がある事を思い知らされる出来事ではある。だからって、人類も自然界にお仕置きばかりされてはいられないのだ。防いだり、助けたりしなければならないのだ。その為に科学技術や国家や税金が使われるのは仕方ないと思う。よって、この先政治が色々変わるとしてもです。いざ非常事態の時、何の手も打てない政府にだけはなってくれるなよ。というのが私の願い。本当の所、人類はもう自然災害の復興に追われて、戦争なんかしてる余裕のある国家はどんどん無くなっていくと思いませんか。

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コメント

村山政権は「野合」を絵に描いたような奇形の内閣でしたね。首相はお人好し、官僚は非協力、まるで緊張感のない震災の対応でした。対外的な謝罪談話などで多少の特色は出したものの、社会党壊滅の道を、まっしぐらに進みました。政治家としての信念に欠けた党首の行動は、日本の政治史に残る愚行だったと思います。

投稿: 志村建世 | 2007年7月18日 (水) 11時56分

志村先生・
やはり、偉い人には責任感と行動の指針だけは持って欲しいものです。たとえそれが悪意でなく無力のせいだとしても、指導者の無力は人の命に関わりますから。(悪意のある指導者は、全く論外です)

投稿: いくたまき | 2007年7月18日 (水) 22時46分

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