これが最後の暗黒ではない
あまりに深刻な問題なので、安易なブログ記事は書くべきじゃないのだが。今起きている「厚生省―厚生労働省のC型肝炎者の資料隠蔽」、そもそも当時の責任者は誰なのかと思って調べてみた。おそらく1989年8月からの海部内閣である。(その前の宇野内閣は2ヶ月しかもってない。(^^)しかも辞任の理由は「指3本問題」とかいう、芸者がどーしたというような話)海部内閣は割とクリーンなイメージだったが、政治は完全な官僚主導で大臣は「別に誰でもいい」という政治に責任感のない時代だった。第一次海部内閣の厚生大臣が戸井田三郎氏、第二次が津島雄二氏、改造内閣が下条進一郎氏。…だそうだ。誰だかイメージ沸きます? 私は全然。取り合えず、詳しい資料を発見したので見て頂きたい。ただし文章は結構過激で、主記事はHIV関連である。
(追記・様々なご意見があるようなので、リンクは削除させて頂きました。)
このページによると、肝炎対策チームの津島氏は「課題はエイズで肝炎は重要でなかった」とし、患者への告知もやる気がないような発言をしている。津島氏って、いわゆる「津島派」の頭領じゃないの。中島という人物も恐ろしい事を言ってるが、この人には「医事課長」「健康局長」という肩書きがある。ともあれ、ミドリ十字の創設者が、恐怖の「731部隊」部長の片腕だった事は有名な話で、戦後日本の医療関係のトップに巨大な暗黒が渦巻き続けていた事は間違いない。731の残党は、終戦直後アメリカとの密約で全員(だったと思う)戦犯のリストから外され、医学会の権威として君臨する。(詳細は資料参照)当然、政治家や官僚達は歯牙にも掛けず、逆に影から動かしていたのだろう。報道特集で見たんだが、当時のアメリカは731の「人体実験の資料」を非常に欲しがっていた。だから彼らを守ったのだ。そりゃ、「民主国家」で自国の国民を犠牲にしてまで人体実験はできないからな。この国の医療は、背後に寒気のするような闇と隠蔽が巣食っている。しかも戦後ずっと。こういう問題が表沙汰にされ、国民の多くが関心を抱くようになったのはごく最近の事に過ぎないのだ。
(追記・ミドリ十字と現在までの薬害肝炎については、ウィキペディアに詳しい記述があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E5%AE%B3%E8%82%9D%E7%82%8E)
今は、野党が与党を追い詰め、政権を握ろうとしている時代だ。今までこんな時代はなかった。野党は常に文句を垂れ、審議を引き伸ばすだけの存在に過ぎなかった。だから、以前はこの国に根の深い、深刻な問題がある事に気付いていても、ここまで掘り返して追求する力もなかったのだろう。だから、あるいは今がチャンスかも知れない。与党と野党の真剣な緊張関係が生じてる今だからこそ、手の付けられなかった暗黒にも初めて解決のメスが入れられるし、与党も真剣に対応せざるを得ない。最低限放置はできない。やはり何事にも危機感や緊張感は必要だな。戦後誰も触れなかった「官僚体制」にひびを入れられるのは、本当に今しかないかも。そう思うと、国民も誰が政治家かも分からず、「政治にはキョーミない」と答えるのがカッコいいかのように思われていた時代って本当に恐いな。政治はキョーミで知るもんじゃないんだけど、確かにどうしてもキョーミ持てない、と言うか顔も見たくない政治家ばかりの時代って随分長かったように思う。
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コメント
仰りたいことは理解します。
しかしそのリンク先を資料に持ってくるのはいかがなものでしょうか。
創作の世界ならいざ知らず、陰謀論とオカルトでは説得力に欠けると言わざるをえません。
以下、書き込みを控えます。
投稿: 茜杳 | 2007年10月25日 (木) 19時44分
仰りたいことは理解します。
しかしそのリンク先を資料に持ってくるのはいかがなものでしょうか。
創作の世界ならいざ知らず、陰謀論とオカルトでは説得力に欠けると言わざるをえません。
以下、書き込みを控えます。
投稿: 茜杳 | 2007年10月25日 (木) 19時45分
茜杳様・
私も、最後の方はどんどん変になってるとは思ったのですが。参考にしたのは731部隊の資料と当時の関係者の発言の部分です。でも、リンクしてる事自体を不快に思われたのでしたら…どうしたもんでしょう。外すと文章が繋がらないし。
投稿: いくたまき | 2007年10月25日 (木) 20時26分
二重投稿になってしまってすみませんでした。
お詫びいたします。
>リンクしてる事自体を不快に
不快というより、いくた先生の信頼度が低下してしまうのではないか?
と不遜ながら思いました。
もっと確度の高いサイトや書籍、新聞などからの引用したほうがよかったのではないか。
引用先に電波な主張が混じっていれば疑問を持たれるのは必至かと。
といっても今更「悪魔の飽食」をソースに持ってこられても困るわけですが。
石井部隊とミドリ十字の人脈を突くよりも、今現在ミドリ十字が何をしたのかを突くほうが思想が入らない分、要点をさっぱりと提示できるのではないかと思います。
茶飲み話にややこしい歴史や思想の話はご法度でしょうし。
いくた先生は現在漫画を執筆中とのことで、大変楽しみにしております。
また、やまくんさんの一日も早いご回復をお祈り申し上げます。
それでは大変失礼いたしました。
投稿: 茜杳 | 2007年10月25日 (木) 22時16分
茜杳様・
そうかも知れなかったですね。あまり役に立たないでしょうが、記事に少し補足を入れました。新聞のネット記事は、割と早く削除されてしまうので中々いいものが見つかりません。かと言って個人ブログではもっと偏向があるし。この手の参考資料で中道的なものは少ないから探し辛いです。もっといい資料があれば貼り替えるのですが。
731部隊については、つい最近テレビで見たばかりだったので。いつまでも戦後ではないでしょうが、惰性で当時からの悪い体質が連綿と残っている部分はあると思います。逆にその世代が寿命になりつつある今なら、状況はどんどん変えていけるでしょう。
投稿: いくたまき | 2007年10月25日 (木) 23時03分
茜杳様・
昨日眠くて、やまくんをご心配頂いたお礼を書き忘れてしまいました。(- -;)ごめんなさい。
この騒ぎを乗り越え、何とか作品をどんどん出せるように頑張りたいと思います。
投稿: いくたまき | 2007年10月26日 (金) 15時44分
HIV、C型・B型肝炎関連で通りすがりの者です。
『茜杳』という人物がどれほど『お偉い方』なのかは知りませんが、上記のリンクサイトを『陰謀論とオカルト』と決めつけていることは非常に失礼だと思います。
私は以前、このサイトの無料相談を利用させていただいたことがあります。それもネット上で親身に、真剣に相談してくれるところを捜していたところ、とある掲示板で複数の方から教えていただきました。何度も何度も無料で相談を受けさせていただきましたし、そのお陰で問題も解決することができました。
確かに以前は過激な表現を使用していたところもあったようですが、ウェブサイトで取り扱っている題材の広さ、追究の深さは並のレベルではないと思います。その証拠にそれぞれの分野の専門家(医師など)がコメントや情報を引用していたり、リンクを張っていたりしています。
それに、私達のような『一般人の意識』とは全然違ったところで活動されていることがひしひしと伝わってきます。
大切なのは、やっぱり『問題を知ること』ではないでしょうか。そういう意識で問題に関する情報を真剣に発信している人々を侮辱する権利はだれにもないと思います。
こちらの『管理人』の方にも同様の思いがしています。勝手に参考にしておきながら、『仕方がないので』というようなコメントを載せていること自体、『信用されない』と思います。
投稿: 真田 | 2008年6月26日 (木) 15時24分
真田様・
私はただ、いい資料と思ったのですが、確かに無断で貼ったと言われてしまえば反論できません。よってリンクは削除させて頂きます。どうも御迷惑お掛けしました。
人や立場によって見解は色々あると思います。そのどれか一つを選択する事は私にはできません。このブログもまた、私の個人的な感想や体験の記録に過ぎないからです。ただ、他の方のサイトの内容にまで責任を持つ事は出来ない訳ですから、これからは自分のサイト以外、個人性の高いサイトへのリンクは一切貼らない事にします。トラックバックも、余程内容が了解できるもの以外削除します。
投稿: いくたまき | 2008年6月26日 (木) 21時57分
リンク先が削除されてしまったようですけど・・・
私も真田さんと同意見です。
“茜杳”という人は、「電波な主張」とか“根拠のない誹謗中傷”をしている訳ですよね? これっておかしくないですか? その人物に同調しているように見えた管理人さんもどうなのかな?ってちょっと思ってしまいました。
そのサイト(www9.plala.or.jp/rescue/)のほうですけど、更新の新しいほうから時間をかけてよく拝見させてもらいました。真田さんが言われているように、ものすごい情報量ですよね。それに更新されている論文の説得力とか切り口とか、マスメディアやインターネット上のジャーナリストなんて足元にも及ばないくらいにすごいと思えるものがいっぱいありましたよ。その中には少し過激に思えるところもありましたけど(苦笑)。
そもそもの話なんですけど、取り上げている情報についてほとんど何も知らない側の“素人”が、「確度の高い」とか「低い」とか言える“立場”ではないと思います。
“知らない”からこそ“人様の情報”を捜している訳ですよね? そして“利用させてもらっている”訳ですよね?
そういう立場なのに上から見下すような発言は、やっぱり“何様のつもりなのかな?”って思われても仕方がないと思います。勝手に利用されるは…中傷されるは…そういうことをもしもウェブサイトの方が知ってしまったら、たとえだれであったとしてもきっと怒ると思いますよ。下手すると“訴訟問題”にもなりかねないと思います。
それに、結局“茜杳”という人による誹謗中傷の書き込みは、事実上“放置”されていた訳ですから、管理人さんの“信用”を逆に落としていることになりますよね。これって“本末転倒”じゃないでしょうか。
引用させてもらうことはいいことだと思います。でもそれと同時に注意が必要なことは“取り扱い方法”だと思います。記述内容の一部分が気に入らないからといって、一方的に中傷するのは大人のやることではないと思います。“相手の力量”も把握できない人の言葉には説得力なんてありません。自分を中心に地球が回っていると錯覚している人達はいい加減に消えてもらいたいです。
私も含めて自分のブログにはそれこそ“どうでもいいこと”を日々書いていますけど、そういう日常的な場所とは違ったところから、いつも真剣にメッセージを発信している人々は尊敬されるべきだと思いました。
だってほとんどの人が“分からないこと”や“できないこと”を、それこそ私達に代わってやってくれていると思えるからです。
真田さんもきっとそういう気持ちだったのかな?って勝手に思っています。
そして、あのサイトは私のお気に入りに追加されましたわ(笑)
投稿: ユリ | 2008年6月27日 (金) 15時56分
ユリ様・
お示しのアドレスは、私が資料にしたかった部分とは違うようです。申し訳ありませんが、始めに書き込みをされた茜杳様の意思表示が無い以上、管理人はこれ以上のお答えはできません。
私の記事内容ではない世界での信頼性の有無についても、言及するつもりはありません。評価の基準になるものがないからです。ただ政治家の答弁の部分などは事実と思って参考にさせて頂きました。私個人として、サイトそれ自体に評価を下すつもりはありません。
これ以上は不毛と思いますので、以降もこの問題にコメントが入るようなら、失礼ながら私のものを含め、全コメントを削除させていただきます。始めに言った当人もおらず、管理人の記事自体とも関係ない部分で、この場で討論されても困るだけですから。
投稿: いくたまき | 2008年6月29日 (日) 12時22分