それは異様な朝だった。
なんかさ。誰も異様だとは思わないのかな。…カメ一家長男会見の日、朝テレビを付けたらT○S以外民放全部がリアルタイム中継。言っちゃあ何ですがスポーツ、しかも周辺関連ニュースですよ。その前も後も、ワイドショーは長時間を割いてこの問題について討論、討論。この国の人間、大半カメダ一家が大好きなんだな。私にはそうとしか思えない。スポーツで反則したり、常識の無さすぎる行動取ったり、あるいは選手の強さを誤解させる情報を流したりするのは一般から批判されても仕方ないだろうが、何故赤の他人の家庭の家族関係や教育方針まで、日本全国が寄ってたかって指導せねばならんの。というか、何で無関係な人間達にそこまでやる権利があんの。まるで、にわかに日本中がカメダ一家に対する「逆モンスターペアレント」になったみたいな。
今は、たとえばこのブログだってそうだけど、どこの誰でもネットさえ契約してれば、ご簡単にどんな情報でも発信できる。(カス情報でもね)匿名やハンドルネームなら、記事内容が酷かろうが、もしくはゲロッと意見を変えて手のひらを返していようが、書いた本人に追求や非難の手は及ばない。言いたい放題責任感なし。ニュース関連のブログも、フリンとか、問題になった人物が反論できないような批判しやすいニュースだとあっっ!という間に40件以上つく。非難も増える。ところがチャンピオンがカメダを庇ったとか(^^)、攻撃性のないニュースだと関連ブログ数もガクッと落ちるのな。ニュースがすたれて盛り下がってくると、今度は中身の無い、記事のコピペやエロサイト広告のブログばかりが付く。分かり易過ぎてうんざりしますが、要はストレス解消の弱い立場いじめ、もしくは話題性に乗っかった利用。…ばかりではないが、ネットにはそういうのが非常に多いという話。なのに「ネットで騒いでる」と言うと、今はマスコミから政治家から教育関係者からスポーツ関係者まで、実に深刻に気にしますから。「自分達がネットでテキトーな意見を書けば、偉い有名人だって思い通りに操れるゲヘヘ」と思い嘲笑ってる連中がいっぱいかと思うと… ほんと、これが民主主義の弊害かなと…
意見は意見。別にどんな意見だって有り得る。でも、意見てのは「コレはこうすべきだ!」と他人に強制するもんじゃない。それに付随する社会的責任を負ってないなら強制する権利もない。なのに最近はなんか、モンスターペアレントとか(今日テレビでやってたもんで)責任感もないのに過度に自分に「権利がある」と思い込んでる人種が多いのが私は嫌だ。ナメるな。自惚れるな。権利ってのは法で作ったものだ。だから、ルールも良識もない無法な人間に「権利」を主張する権利はないんだ。そして、そんな風に無法だったカメダ一家を批判してる人間の中に、もっと無法な人間がいたらお笑い種じゃない。私は、これ以上事件をどうこう言う程ボクシング界を知ってる訳じゃないので、もういいと思った。知ったかぶりな意見を言うのも分を過ぎてると思うし。でも、今のマスコミに、もしくは一般に「分を知る」「分を過ぎる」という言葉の意味を知ってる人間は何人いるのかなー。「今が何分か知る」「時間を過ぎる」という意味?とか言われそう。
マスコミが朝っぱらからあれだけ報道して、「日本中が注目してる!」と叫んだら、私まで注目せにゃならんの?と思うじゃない。アメリカの山火事とか、C型肝炎の問題とか守○とか、あるいはイランの経済制裁とか、気になる事いっぱいあったのに。カメダ中継の最中には、もし仮にどこかで戦争が勃発してても後回しにされたかも、と思うと何だかげんなりする。大体今、スポーツで一番凄いのはダルビッシュだぞ。(- -)マツザカでもオカジマでもカメダでもない。それだけは確かだ。
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