妊娠してなきゃ羊水はない。
すいません、私はコーダクミもハマザキアユミもスズキアミも区別の付かない程度の人間です。(- -)だから「羊水腐る」騒動にも特に口は出すまい、と思っていた。直接ラジオ聞いた訳でもないし。でも、謝罪もされたのに世間はまだ許してないようなので、ちょっと今のうちに感じた事を書いておこうかと。ちなみに私は筋金入りで「腐ってる」年代の女性ですが(^^)、特にカンには触りません。口の悪いおばちゃん(←失礼)だなとは思うが。自分が子供生んでないからでしょう。もしこの人が自分の友人だったら「本気で傷付く人もいるから止めた方がいいよ」くらいは言うだろうけど… 周囲の誰かに言われるのと、メディアや不特定多数の大衆に叩かれるのでは桁が違う。
いや…「放送された発言で傷付いた」というなら、昔はもっとショックなメディア情報がいっぱいあったような気がしたのだ。で、思い出してまりちゃんズの「ブスにはブスの生き方がある」なんかを調べ、ついでに放送禁止歌を調べ、今ではメディアに乗せられなくなっている歌が随分ある事に驚いた。竹田の子守唄まで駄目だったとは。放送コードが緩かった時は、大手出版物や全国ネットテレビ局でこそ厳しいものの、マイナーな曲や深夜ラジオでの過激発言はあまり世間は問題にしなかった。なのに今ではこの影響の大きさ。発言それ自体より、波及効果の凄さに驚く。当時と今はなんでこんなに違うのか考えてみた。
①報道倫理がやかましくなった…すぐ訴訟とかになるし、昔と違ってメディアがこういう問題を頻繁に、しかもメインに取り上げる。昔は芸能・スポーツが政治ニュースに優先して流される事なんかなかったのにな。報道倫理と言うより、品行への監視がきつくなったと言うべきか。 ②言った歌手が超売れっ子の有名人だから…これは今も昔も。売れない芸人が言ったなら、「どうせそんな奴の言う事」と、人もそんなに傷付かなかったりする。この不思議。 ③スポ誌等の見出しが大きかったから…これは絶対あると思う。ラジオの一言は聞き流せるが、カラーでデカデカと視覚に飛び込んだ物は心に焼き付く。インパクトも大きい。しかもその記事タイトルがテレビ画像で繰り返し映されると、「失言」がすごい確信やポリシー持って語られた重大事に見える。ネットで騒動になったから、とテレビはネットのせいにしてるが、ほんとにそれだけか。 ④ネットで騒動になるから…でもやっぱり、ネット時代になったのが変化の主原因だろうなー。大体ラジオって「仲間内感覚」の世界だから、そこでの失言がネットを通じ、テレビまで拡大する事自体が異様。ちなみに私もオールナイトニッポン聞いてた世代だ。メディアに出演する人間の主導権は、いまや事務所やテレビ局ではなく「ネットでの好感度」が握ってる感がある。こええ。なんで無記名の不特定多数にそんな権力があるの。ネットリサーチの結果ってほんとにそんなに企業収益に直結してるの?
「まりちゃんズ」みたいなバンドが仮に今結成されても、こういう時代だからデビューはできないだろうなあと思った。当時、「ブスにはブスの…」を聞いた周囲の女性の友人は誰も傷は付かず、皆笑っておった。それも当然で、そこで「傷付いちゃった!」なんて言えば「私がそのブスなのよ!」と証言するようなもんだから、意地でもショックは受けられない。(^^) きみまろの中高年ネタで笑うのもそういう心理かな。「あははーそういう奴っている。私じゃないけど」みたいな。(だからこの人は売れてからもライブ中心に活動してるそうだ)過激ネタはそもそもテレビ等、メジャーな土俵には向かないし、そういう「ちょっと日陰」なままの分野ってこの世には必要だと思うんだが。何でもかんでも「大通りで晒し者」になる時代は健康か。ちょっと品行が悪いとネットで袋叩きにされる時代は健康なのか。病気を発散できる行き場が無い分、掲示板なんかに更に凝り固まった悪意が集中し、私は病的だと思うのだが。
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