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2008年4月29日 (火)

最後の格安ドライブ

2008 これが最後の…ガソリンの安い休日(^^;)、という訳で本日屏風ヶ浦まで行って来ました。ぜーきんの事ばかり考えていては幸せは来ないからー。いい天気、暖かく風も穏やかないい1日。しばらく嫌な事は忘れてゴー。

やまくんの運転する8に乗り、まずガソリンスタンドへ。うわーほんとに並んでる。近所のガソリンスタンドは本日ポイント2倍の上5円引き。そらもー何が何でも並ぶ。後悔はないのだ。「満タン」…いい響きだなあ。8もたっぷりゴハンを貰い、快調に銚子方面へ。屏風ヶ浦や銚子は千葉県民になってから何度か訪れたが、今日はその中でも最高の季節、天候。雲一つない。オープンカーも結構走っている。

海辺へ付くと、漁港なので潮の匂いというより魚の匂いがする。以前来た時より子供向けの公園なんかが整備され、風景が綺麗になっている。既にウエットスーツを干している車も。まあ千葉は冬場でもサーファーいるけどね。展望台に登ると、パラグライダーが幾つも飛んでるのが見える。少し霞はかかってるが、空は青く海も青い。波は穏やか。見渡す限り水平線、上も下も遮る物のない青。この眺めと比べると、どんな場所も狭く見えるものな。特に娯楽施設も何も無いが、そんな物は必要ないのだ。必要な人はディズニーなんたらへ行けば良い。まず屋台のタコヤキを食べ(^^)、散歩の後私はソフトクリーム、やまくんは隠れた名物「鴨串」を食べる。鴨肉とネギなどの野菜の小さな串カツ。250円で4本、つまんだら結構うまい。

浜辺へ降りて波打ち際へいくと、かつて美味しそうだったに違いない(^^)貝殻が転がり、日の光で石英粒がキラキラとフラッシュする。連休前半のせいかまだ人も少なく、10人以下くらいの貸切状態。あまり気持ちがいいので、屏風ヶ浦の絶壁の下にある石の通路を歩いてみる。…どんどん歩く。たまに釣り客がいるだけ。このまま果てしなく歩いて行きたい衝動に駆られたが、それやると果てしなく戻らねばならなくなるので、仕方なく途中で引き返す。もっと歩いたら犬吠埼に着く筈だ。

帰りがけ、以前から目を付けていた「かんぽの宿」に寄る事にした。ここの湯は日帰り入浴でも使えるのだ。リゾートホテルみたいで大変綺麗な施設。入り口に行った客がみんな引き返す、と思ってプレートを見たら、なんと5時から9時までは半額と書いてある。大人1000円が500円に。5時まであと10分、そりゃ待ちます。…待ってから気持ち良く半額で入場する。みんな待ってたらしく続々と人が来る。地元では銭湯代わりに愛用されてる感じ。5時では日帰り観光客の方は中々使い難いだろうから、これも地元の特権というやつだな。(ちなみに、5月の連休に入ると半額割引はなくなるらしい。いい時に来ました(^^))飛び込みで入ったのでタオルも何も無いから、自販機で200円タオルを買う。バスタオルもフロントで貸してくれるらしいが、こっちも200円くらいだからタオルだけにする。なに、良く絞って拭いたら一つで間に合うんだこんなもな。

湯殿に入ると…うわー!いっぱい楽しいフロがある。①水深1mの綺麗な円形ジェットバス。手摺型と座席型があり、ボタンを押すとジェット泡ブクブクでマッサージ。1mだから子供は入らない。大人の楽しみ(^^) ②寝湯。ちょっと「ポンプが壊れてます」とかで温度が上がってなかったが、ぬるいなりに入れた。③普通の湯船。 ④ジェットバスより噴射の柔らかい円形泡風呂。…安らぐ。居付きそう。 ⑤打たせ湯。これもボタンで湯が落ちて来る。すんごく勢いがあるので本格的に按摩。 ⑥円形シャワー。丸いパイプに取り囲まれてボタンを押すと周囲からシャワーっと湯が。 ⑥アロマバス。ラベンダーの香り。 ⑦当然露天風呂。海は見えない。海から覗かれても困りますが。…という訳で各種のフロを堪能しましたー。幾つかの湯船の湯は黄色や茶色の色が付いている。温泉じゃないから多分入浴剤だと思うが、効能は分からない。子供が親の止めるのも聞かず舐めてみて「しょっぺー」と言ってたので、何か入ってるのは確かだ。500円でこんだけ楽しんでは申し訳ないくらいだ。

風呂から上がってやまくんと合流、ここで夕食も食べていく事にした。食堂は温泉宿によくある舞台付きの大広間。やまくんはサラダうどん、私は誘惑に勝てなくて「イワシ天丼」を頼んだ。945円だからちょっと高いかな、でも観光地価格よね…と思ってたら、出て来たのは「イワシ天が大き過ぎて蓋が閉まらない」くらいの立派な丼だった。イワシてんぷらがでかい!新鮮で臭みも無く身が厚い。地場物だもんな。あと味噌汁(やまくんが飲んで「貝でダシ取ってる」と言った)、香の物、もずくまで付いている。高くなかったです。すいません。

そんなこんなで、近場で格安なのに温泉リゾートへ行ったような幸せな1日でした。(^^)高速も使ってないし、ガソリン代除けば タコヤキ350円+ソフトクリーム250円+鴨串250円+入浴料2人で1000円+タオル2人分400円+サラダうどん650円+イワシ丼945円…2人で食って遊んで3845円!?うわー安。観光地近辺に住んでると生活は不便な事もあるが、その分幸せもあるものね。郵政が民営化した時、「かんぽの宿」も閉鎖、という話もあったそうだが、これだけ利用されてれば民間経営としてもちゃんと成り立ってるだろう。もし民営化してなかったら、今頃どっかのニュースキャスターが鬼のような顔で「無用なハコモノ!」とか攻撃してたんだろうな。良かったねー民営化しておいて。また来るから、これからも頑張ってくれかんぽの湯。

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働くおじさんその先は

うわあガスに電気も大幅値上げ? んでもってGW本番前にやっぱり暫定税率プラス原油値上げだあ? 勘弁してよー(T^T)。特に何の能もない日本政府もだが、私はこういう事態を生み出したマネーゲーム野郎共に一番腹が立つだよ。悪の根源は原油高、その原油高の原因はバカアメリカのサブプライムにバイオエタノール。でも日本の怒りなんてアメリカまで届かねーだよ。日本の神々、海外出張してバチ当ててきてくれねーかと思うが、言葉が通じないのでお辞儀して帰って来ちゃう気がするだ。

で…後期高齢者。「年寄りをいじめて許せない!」とか正義面して叫んでる人間が多いが、こうなるといじめられてるのは別に高齢者だけじゃない。もちろん所得の少ない年寄りにも更にしわ寄せが行くんだろうけど、ガソリン使わなきゃ商売できない現役世代が一番悲惨。そういう生産力の部分が滅んだら国が滅び、年寄りだって滅ぶぞ。いや何が恐いって、「このままでは保険料の負担は現役世代に行く」というのが一番恐いの。あんたら「お年寄りがかわいしょー」と簡単に言いますけど、うちなんて保険やら年金やらの天引きで給料半分になってるんですよ。半分。それが「医療費高騰に付きもっと保険料引きます」になったら… もう民主主義国家の労働じゃねーよ。国の保険奴隷だよ。(T^T)

いや、だからって年寄りの少ない年金天引きしても大丈夫って訳じゃないけどね。年金収入が月10万として、保険料が1万5千円くらい、光熱費が節約しても2~3000円、車で買い物や通院しなきゃいけない人だとガソリン代が頑張っても1万円弱とする。ここに医者代がかかる。個人差もあるが、週1回通院で保険を適用しても1万円以上。透析とか金の掛かる治療なら2~3万は上乗せ?(良く分からない、ごめん)その上別の保険料等があったら5万以上は確実に飛ぶ。それでもし家賃も払ってたら…ゴハン代残りません。通院をやめるしかなくなる。そういう低所得者はしばらく天引き免除だけど、しばらくだからなー。

ただ、年寄りと言っても色々だ。無用に大金持ちで高所得者の年寄りもいる。「そんな人いない!」と思うかも知れないが…いるじゃない。政治家という年寄りが。(^^)地方議員くらいだと貧乏だったりするが、国政レベルの人はね。あと元官僚、大企業のOB。年寄りセレブというのも確かに存在する。「年金少ないのに国は鬼だ!」と文句を言ってる割に、可愛い孫には何十万もするランドセルとか平気で買う人も。まあそれは貯金の取り崩しかも知れないけど。75歳以上を、あれもそれも一まとめに考えるのはやっぱり問題だ。でも、正直「後期高齢者いじめない」分「現役いじめる」にされても困るのだ。テレビに出てるような現役は「年寄りくらい助けられる!」と思うだろうけど、その「現役」にはネットカフェ難民とか、ワーキングプアの派遣社員とかも全部入ってるんだよね。そういう連中にまで「見ず知らずの年寄りを助けるため、さあ貴方の少ない収入をもっと天引きしよう!」と言えるのですか。ちなみに、介護の仕事に携わってる人たちも結構ワーキングプアな場合が多いのだぞ。少ない人数で多人数の年寄りの面倒を見、クタクタになるまで飛び回ってたりする。しかも60代以上の人がボランティアで70歳以上の年寄りをケアする、「高齢者の高齢者介護」なんてケースもゴロゴロ。こういう人達を助けるために介護保険料が使われるのは仕方ないだろう。

医療と介護にはお金が掛かる。それはどうしようもない。何故なら重労働だから。徘徊する年寄りの場合は、誰かが24時間体制で常に見守らねばならない。その経費を出すため、なるべく貧乏な人の負担を軽くして保険料を取るなら、もっと細かい金額の立て分けが必要だったんじゃないか。私んちで考えた、「辛くない保険負担額」はこういう感じだ。月収10万以下…月額300円以下 「1月にアイス1個食うと思って我慢してね」 月収20万~50万…月額1000円以下 「ランチ1回食ったと思って我慢してね」 月収50万以上~100万以下…月額1万円以下 「そのくらい大丈夫でしょ」 月収100万以上…月額3~5万 「あんたは払いなさい」 国会議員レベル…月額10万くらい 「お国の為に払え!」 こんなもんでどうでしょう。現役世代がいままで保険料取られまくった上、年食った時保険が効かなくなる…なんて悲劇が起きたら、たとえヨレヨレの病人になってても根性出して暴動しちゃうと思いますよ。ほんと。

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フユシバ、ちょっと来い

何かと国土交通省の無駄遣いが話題になった。職員宿舎やらタクシー代やら、分かり易い無駄遣いは派手にニュースで叩かれるが、それ以前の問題で最近取り上げられないものが色々ある。たとえば「スマートインターチェンジ」。これが何物なのか、いまだに良く分からない人間も多いだろう。実は私も良く分からないんだが、確か「安く建設できて渋滞を緩和できるインター」という触れ込みだった。それは今ある高速のインターから一般道に降りられる道を作る、というもの。わざわざ新たに出口を建設するより、そりゃ便利だろうと思う。ところがこれが何のかんので(どういう何のかんのなのかが分からない)、結局普通の出口みたいな形になって、工事費が莫大に増えるらしいのだ。それは…一体何。スマートでなくて意味もないんじゃないの? 他にも重量車の監視装置が働かないとか、「便利にする」という名目で無意味な出費をしてる例が多いらしい。何より、こんな道路財源騒ぎになる前からうちのネコ亭主「やまくん」始め使用者が訴えていた無駄がある。それは「首都高の不条理構造」だ。

以下は亭主「やまくん」の解説によります。

①「魔の箱崎インター」…元々ただでさえ混雑していた場所。それでも始めは5車線のスペースがあった。(4車線だが右側にエスケープゾーンがあったので)左側から2車線分は小松川、三郷方面に繋がる。右の2車線は湾岸道路に繋がる。湾岸道路側の内側、つまり三郷方面に近い側の道は割り込もうとする車で塞がる事が多かった。しかしエスケープゾーンのおかげで、湾岸方面に行く車はそこに逃れる事ができ、比較的スムーズに流れていた。しかし突然工事が始まった。「箱崎をスムーズに流します!」という触れ込みで。それは、左外側の三郷方面を1車線を潰し、高架にして湾岸の方に繋げるというものだった。これで右からも左からも湾岸に行けるが、その分1つずつ車線がずれ、エスケープゾーンはなくなった。そしたら道が空くようになったかというと…これが逆にもっと混雑し始めた。なぜか。それは、実はここから湾岸に行く車はほとんどなかったからだ。この高架は天現寺から来る車線だという。そして天現寺からの車はほとんどレインボーブリッジから湾岸に回るので、わざわざここを通らないのだ。つまり高架は無駄。そしてエスケープゾーンが無い分、湾岸側から小松川、三郷方面に回りたい車は湾岸へ直進したい車とぶつかり、大渋滞に。しかもこの工事はレインボーブリッジが出来てから始まったという。すでにそういう流れになっている事を、国土省(当時)は把握してなかったのだろう。わざわざ高額の工事費を浪費して渋滞を増やした訳。

②「第2の箱崎現る」…箱崎と同じ間違いを犯した場所があるという。それは小菅インター。ここは茨城の科学博があった時、さっき出た常磐三郷線を茨城まで伸ばすために作られた。上記の高架騒ぎのずっと前だが、すでに合流の混雑は問題になっていた。なのにここでは東北道から来る車と、常磐三郷線から来る車が当時の箱崎と同じ形で合流する。ここは交通量の少ない下りはともかく、上りが大変な事になる。なぜなら東北から来る2車線と三郷から来る2車線が、そのまま平面で合流し、箱崎と湾岸に分かれていくから。つまり…いちばん右の東北道から来る車が湾岸に抜けようとすると2車線はまたがねばならない。ところが中心部はあっちに行く車とこっちに行く車で詰まるので、そこを避けると事実上は3車線またぐ事になるという。そこに小菅の入り口から上がって来る車線と車が加わるから、一番危ない一瞬は5車線にもなる。めくるめく混乱の世界。だからここは事故がとても多いそうだ。合流の時の車の流れが分かってないが故に、第2の魔の地帯を生み出してしまった。

つまりこれは結局、国土交通省の役人がいかに自分で高速インターを使ってないか、現場を分かってないかを表してるって事だね。ましてや大臣は。(^^)車に乗る時は運転手を付け、車線規制で空いた道路を、しかも高速料金も払わずに乗っけられて行く訳でしょ。ガソリン代も自分で払わないから、今日はリッターいくらかしら、燃費何キロかしらとビクビクする事も無い訳でしょ。…庶民の目線が聞いて呆れますね。国家運営の(あなたの知ってる範囲の)算術では、暫定税率がぜひとも必要、という回答になるであろう事は良く分かるが、まずちょっと庶民の生活してみましょう。給料20万くらいでで女房に生活費を渡し、160円以上に上がったガソリンを入れて高速料金払って、車検が来たら車検代も払って、詰まったインターでぶつかったら修理代も出して、そいで仕事して自腹で昼飯を食って下さい。やり方が分からなかったら喜んで教えて差し上げます、ガソリンと高速代、あと日当を持ってくれるなら、箱崎と小菅を何回でも案内して差し上げます、と亭主も言っております。

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2008年4月28日 (月)

第三者隠れ里委員会

本日、伊賀上野の義母宅から千葉へ帰還しました。いつまでも居られる訳でなし、千葉から伊賀の年金トラブルを解決するのは難しかろう。そんな訳で帰りがけ、ちょっと伊賀の市役所に寄った。

…というか。本当は、「休日中、伊賀上野市の職員は忍者スタイルになる」という噂を聞いたので、是非見学しようと思ったのだ。(^^;)でも、駐車場に入ったら途端に警備員のおじさんに止められ、「市役所に用ですよね?」とチェックされた。GWに入ったので観光客が駐車に来るのだという。千葉ナンバーだし疑われても当然だな。「ええもちろん、市役所に用です」と笑顔で答えて堂々と入って行く夫やまくん。心臓強いなあ。私も「職員見学ですー」とは言えないから遠慮がちに(^^)役所に入った。でも、職員は全員普通の服だったし…このまま何の用もなく帰ると心が痛むので、先日から引っ掛かっていた件を尋ねようと思った。消えた年金記録の件である。詳細は前々回の「うちのねんきん特別隊」の記事参照。要するに、やまくん母が2年間収めた筈の国民年金の記録が消えているのだ。

収めた記録がなく証明できない場合、「第三者委員会」とやらに申請するのだという話は聞いている。どうもあの日の社保庁と役場の態度から考えると、記録が見付かる可能性は限りなくゼロに近そうだ。だからその「委員会」にはどうやってアクセスするのか知っておきたかったのだ。受付で質問したら、とたんに職員のおば…おねーさんの顔が深刻に。そして「記録が無いのはいつからいつまでですか?」と細かく質問してメモし、そのまま奥へ調べに行った。中を覗き込むと、なんか何人も頭を付き合わせて話している。今度は別の場所でまた話している。そんな大騒ぎにするつもりじゃなかったのに。…で、やっと帰って来たおねーさんは一通の書類を手にしていた。それが「第三者委員会への申請書」であった。宛名は…「総務大臣」。えっなんで厚生労働大臣じゃないの!? その上住所も何もない。真っ白な上部、いきなり申請者の住所や名前を書く欄、消えたのはいつからいつまでか書く欄、そして「証明するもの」を書く欄が4つも。あのね。(^^)証明する書類が「ないから」申請するんじゃないですか。4つも証拠があったら社保庁でカタ付いてるよ。あとはホッチキスで「詳しく事情を書く」用紙が付いてるだけ。やまくんが「で、第三者委員会ってどこにあるんですか?」と突っ込んだら、おねーさんは困っていた。どうやら「どこにもない」らしいのだ。というか、「どこかに事務所がある」訳ではなく、仕事が出来たらその都度てきとーな場所で招集されるようなものらしい。…じゃー申請書って誰がどこで管理してるのかな(^^)。総務大臣が自分ちに積み上げてるのかな(^^)。

もっとも、この書類はまだ提出できない。この間役場で頼んだから、まず役場から社保庁に問い合わせが行く。(ステップ1)その次、社保庁が問い合わせを受け、記録がないか調べる。(ステップ2)そして調べた結果がやまくん母本人に郵送される。(ステップ3)その書類を付けてから、この「第三者委員会への申請書」を…取り合えず最寄の市役所へ届け(ステップ4)、更にそれを市役所が総務省様かどっかへ届けて(ステップ5)、「これは審査しなきゃいかん」と思ってもらって初めて…どーなるか知らんが、まあ連絡が来る訳だろう(ステップ6)。私が思うに、まずステップ2で何ヶ月、もしくは何年も掛かるだろう。ステップ4は我々が全力で「だーっ!」っと片付けたとしても、ステップ5でも数週間以上掛けてくれるだろうし、ステップ6が施行されるのは…もー何年先か予測が付かない。実際に審査して「このヒト嘘言ってない」と思ってもらう頃には政権変わってるだろうな。(^^)そう思われる確証もないし。(^^)やまくん母が健在なうちに間に合って、回復する確率はロト6くらいかな。

帰り、もらった書類をヒラヒラさせて市役所を出て来たから、警備員のおじさんも「あーやっぱり用事だったのね」と納得してくれた事と思う。コーセーロードショーとかソームショーとかいう巨大な場所と、山間部のひ弱な老人を結ぶ心の道はかように遠く険しいのであった。

追記・第三者委員会の事務所はちゃんとある、というコメントを頂きました。tama様ありがとうございます。市役所で分からないというのは不思議ですが。

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2008年4月26日 (土)

1円でも返す法案。

♪私に返しなさい/取られる前に/一月止まった原価へと/♪も一度無駄な金を/撒かないために/ただ取りのフクちゃん

…という訳で。(- -)(「魂のルフラン」は一度別のネタで使ったので、これ本宅の替え歌コーナーには載せない)またガソリン上がるそうです。もちろん下がってたと言ったって、野党の反対でなし崩しに税制が止まってただけで、その穴はどうやってどこから埋めるのか、結局具体策も何もないまま。これではなー。いつも「これだけの無駄遣いがある!」「これを使えば埋められる筈だ!」とぶち上げるだけで、じゃあどこの財源をどこに幾ら移して何の値段を下げたいのか、具体的には分からないのよ。浪費を発見するのと批判するのはうまいが、解決能力はないのではないかと思う。だって…いくら「余裕がある筈だ」と言ったって、現実的にそれをシメる法案作るのは大変よ。無駄遣いはあちこちにある。国土交通省のいらん出資、高過ぎる工事費。もしくはモリヤ無き後の防衛省の、浮いた筈の金。国会議員や官僚の高過ぎる給与や退職金。特別会計。大手企業の法人税安過ぎ問題。どこから手を付けるの。いくら捻出するの。いっぺんに全部は無理だろうから1つずつやるとしても、どの部門も「うちは最後でいいじゃん!」と言い出すに決まってる。で、捻出できたらどこに回すの。どこもかしこも高過ぎて困ってるぞ。ガソリン税だけでなく、重量税とか大型税とか。国保に新設の後期保険料に介護保険料。小麦や大豆の高値も補助して下げて欲しいし、酪農も危ないらしい。診療報酬が低すぎるので、お医者さんにも回さなきゃいけない。みんな「うちが一番先!」と言うだろう。本当にこの状況何とか変える気なら、もっと明確な解決の優先順位や方向性が出てた筈だ。

んな訳で、オオタソーリではないが、私も法案を勝手に出そうと思う。(- -)タイトル通り「1円でも返す法案」。それは、政府の無駄遣いが発覚したらただちにその出資を取りやめ、その分を税や保険料の引き下げに即座に回す、という案だ。なんなら「無駄遣い回収口座」を設置して、そこに全部放り込み、口座の金は国民の払ってるあらゆる公金の引き下げにしか使ってはいけない、と決めてもいい。不正が行われないよう、口座の収支は全部ネットで公表ね。たとえば1億の無駄遣いを回収し、それを国民全部に配分したら「国保が1円安くなる」だけだとしても…ちゃんと正確に1円安くする。「そのくらい大した額じゃないから同じでしょー」とは死んでも言ってはならない。1円なら1円、10円なら10円でも結構。とにかく発覚した無駄は全部誠実に国民に返すのだ。どこの無駄遣いから掃除するのかと言えば…いちいち国会に掛けてたらまた時間を浪費するから、首相裁定で(…フクちゃんに出来るのか(^^))、もしくは超党派の国会議員で作った審議委員会で、どんどん手の付けられる所から手を付ける。いつまで経ってもやらないと困るから、「最低1ヶ月に1億以上の無駄削減を強行する」といったノルマを決めてしまう。(もちろんもっと多くてもいいのよ)今まで発覚した分だけで当分はもつでしょ。「もう削減できる無駄はどこにもありませーん」という状態になるには何年も掛かるだろうし、その頃は政界も激変してるだろうから、今から無用な心配はしないこと。

塵も積もればなんとやら。僅かずつでも真面目に下げていけば、少しは世の中息が付けるようになるのでは? 野党の言うように、本当に「無駄金を回せばガソリン税も後期高齢者保険料もタダに出来る」のであれば、この方法でいずれ何かがタダにならねばおかしい。本当にそうなるかどうか、「ある筈だ」ではなく現実にどのくらいあるのか、国民はそこんとこをとても知りたがっている。個人的には、もう政権がどーとかいう話はたくさんなのだ。だって民主党たって、元はほとんど自民党じゃん。政治家や官僚が貧乏しても国民に金を回す勇気があるのかどうか是非見たい。本当は「全国会議員の給与を半額以下、官僚の退職金を10分の1、年金をメタメタにした当時の厚生労働省OBの年金をゼロにして、全部この回収口座に振り込む」という案も付けたい。(^^)国民の生活を考える勇敢な議員の方、どうかこの口座を開設し、率先して自分の金を振り込んで下さい。やっぱり「呼び水」というものが必要だからねー。有名人やTVキャスターの寄付も受け付けます。あの人やこの人はきっとやってくれる事でしょう。待ってますよ。

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2008年4月25日 (金)

うちのねんきん特別隊

わが義母に、ついに来たねんきん特別便。なんか、年金給付がまだの人は返送でいいが、既に年金受け取ってる人は社保庁まで出向かないといけないらしい。なんやそれ。受け取ってる人の方がより高齢だから、遠い事務所まで行くのはより困難じゃないの。何やっても「実情」てのが見えてない役所だな。しかし行くしかない。義母「やまくん母」(縮めて「やま母」)を連れ、家族3人で行って来た。

やま母は伊賀上野在住である。社会保険事務所は津にある。車で片道1時間。正直、「すごく混んで待たされるだろうな。今日には終わらないかも」と思ってたのに、意外にも30分ほどで受付に辿り着いた。それほど人一杯ではないのだ。やま母の場合、役場で入金した筈の国民年金の記録が2年分抜けていた。それを訴えたら、何故かそれではなく、「短期間勤めた2社分の厚生年金の記録が抜けてる」と言われた。やま母75歳。50年以上前にこういう名の会社に勤めてた?と聞いても「覚えてない、忘れた」。そりゃそーだよな。でも、息子と2人掛りであーでもない、こーでもないと記憶を掘り返したら、一社分の「本人の記憶」は回復した。もう一社は…なんか会社の近辺に住んでた記憶がある、というだけなのだが「まず間違いないでしょう」とこちらも認定された。思い掛けなく、記憶の奥底に埋もれた年金が回復した訳である。でも、肝心の国民年金の方はデータがないから、と渋い顔をされた。この2年分は、やま母が元気な頃、遠い村役場まで歩いて収めに行った年金なので本人の記憶は一番確かのなのである。でも記録がない。これも20年前の話なので領収書も何もない。記憶に無いものが復活し、記憶してるものが還らないこの不条理。多分無理だろうと言われながらも、確認のため年金を納めた村役場へと引き返す。

役場で応対してくれたのは若い女性職員。絶対20年前の事なんか知らない年頃。聞いたら、十何年前かの合併の時、全ての年金記録は社保庁に渡したんだそうである。で、「古い帳票は捨てていいよー」という事なので捨てたと。その時、この役場のデータは社保庁がちゃんと(^^)把握して管理(^^)した筈だと。んな事言われてもねーー。してたら今頃こんな騒ぎになってる訳ないんで。一応「こういう筈」という書類は書いて渡した。役場から社保庁へ問い合わせ、返事が来たら知らせてくれるという事だが、見込みは薄そうだ。当時の職員がポッポナイナイしてたらこの世の誰も記録してるまい。

なんかねー。消えた年金記録を全て復活するのは、事実上不可能だという事が良く分かった。社保庁のミスなのに国民に出向かすとは何事だ、そっちから来い!…というのは理屈だが、現実あの疲れ切った僅かな職員達が、車で数時間の家まで含め、全加入者を回るなんて出来っこない。それに、実は年金の消された大半の人がすでに疲れ、あきらめ、あるいは本当にどーでもいいと思って、いちいち記録回復の為に動かないだろうと思うのである。今日の社保庁の混まなさ具合は偶然かも知れないが、始めの特別便の時大半の該当者が「問題なし」と書いて葉書を返送したこと、うちの75歳が「遠方まで移動し、昔の事を思い出しただけで疲れ切って寝込んだ」(注・もう起きたよ)ことを考えても、「政府と社保庁はけしからん!」と怒る事は怒るが、だからって自力で何とかしようとする程の情熱を人はもはや持ってない気がするのだ。社保庁がデタラメで年金加入者にやる気がなかったら、マスゾエ一人が必死になってもどうにもならん。

人間の記憶はいい加減である。人生の楽しかった時代は、それがたとえ数年でも鮮明に覚えてるが、不本意で不幸だった時代は数十年間でもろくに記憶に無かったりする。あの頃は仕事も充実し、稼いだ分しっかり収めたのだから絶対記録は取り返せ!と自信たっぷりに言える事もあるが、あの頃は雑な仕事してたのに不当に給料貰い、天引きされてただけだから、そんな記録無かった事にしていいですよ…と弱気になる事もある。中には複雑な事情で、当時の記録が判明したら困る人間だっているだろう。でも、そういう個人的な記憶のムラに関係なく、正確に金勘定して受け取るべき額を配分するのが役所の仕事だ。その「正確な筈の」役所がデタラメで、いい加減な国民に正常化を頼んだって無理に決まってるのだ。そういう難しい事が分からんから役所に頼んでたんだろ!…という話。でも、現実に社保庁行ってみて思ったのは、「それでも出来る努力はしといた方がいい」という事だった。思い掛けない落し物があるかも知れない。最近「自分史」を書く人が多いと言うけど、人生って長く生きると結構忘れてる事が多そうだ。それを社保庁が知ってて自分が知らないのは悔しいんじゃない。

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2008年4月23日 (水)

自分で調べた範囲。

いーかげん、このアクセスの少ない「コキコキ制度シリーズ」の記事を終えたいんだが(^^)、亭主やまくんの母のお陰で色々実地学習したからレポートします。今、伊賀上野に来ている。骨折で入院していた「やま母」も、リハビリを終え明日めでたく退院。実はこちらに着いた時、それまで無人だった「やま母」の自宅にどっちゃりと封書が届いてたのだ。母とは言え個人情報なので全部は開けないが、その中には「後期高齢者保険証を届けたが不在なので、市役所で預かっている」というお知らせもあった。伊賀上野では送付のトラブルはなかったようだ。明日病院に提出しなきゃいけないので、今日市役所の保険課に受け取りに行った。

こっちでは、封書を裏からめくると挟んである保険証がポロッと出て来る、という形式。裏面がビニールコートなだけの、やはり紙ぺらの小さなカード。…なんと期限が今年の7月になっている。8月から切り替えだそうだ。なんてせわしない。うちの場合は扶養家族じゃなかったので免除や減額はない筈だけど、4月15日に最初の引き落としがあった。8月に保険証切り替え。で、低所得者の場合10月まで免除、その後来年3月まで1割負担だよな。その際、年金から引き落とされない人の保険料入金は、役所から送られて来る振込用紙で最寄の金融機関で行うのだが、この時一回手続きすれば、あとは口座振替にする事もできるらしい。…で、これお年寄りにスッと分かります? わしらだって既になにがなにやら(^^)なのに。周りに細かい手続きを手伝ってくれる人間がいなきゃ、孤独な年寄りにこれ全部理解して勝手に手続きしろ、は酷だぞ。

病院の受付に「担当医制度」のお知らせチラシが積んであった。4月から担当医の紹介状がないと、初診で3000円上乗せと書いてある。…えええー!何それと思って聞いたら、「大病院に初診で来る場合だけ」紹介状がいるんだという。ちなみに大病院とは、病床200床以上の病院を言う。つまり、具合が悪くなったらまずその辺の町医者に行く。で、「うーんこれは大きな病院で診てもらった方がいいね」と言われたら紹介状を書いてもらう。書いてくれた先生が担当医。その紹介状があれば普通に大病院で受診出来るが、ないと初診料が3000円プラスになるよ、という制度らしい。つまり患者一人一人に掛かり付け医を作るため、「担当の先生を決めてねー 決めないと3000円取っちゃうぞー」という罰則みたいなものなのか。なんてぇ意図の分かりにくい制度だ。別に、町医者へ行ってから大病院というのは普通のパターンだから、普通に病気すれば「普通に受診して、ちょっと一手間、医者に紹介状も書いてもらう」だけで済むが、「近所の町医者がすでに廃業して、いきなり大病院に行くしかない」場合はどーするの。最近そういうケース多いのよ。救急車で大病院に運ばれた人は? 掛かり付け医を作る事と3000円の関係は私にはサッパリ分からない。病院の受付さんも良く分からないという顔をしていた。

どうしてこんな分かりにくい制度を政府は説明して来なかったのか。マスコミもゴシップに狂喜乱舞するだけで、こういう肝心な事を報道しようとも、その前にちゃんと勉強しようとも思わなかったのか。「こんな制度はやめるべきだー!」と今頃演説したって、引かれる物は引かれるのよ。やめるんならまたシステム改変しなきゃいけなくなって、更に訳が分からなくなって、事務手続きの混乱だけで保険制度は崩壊しちまうよ。ばかやろー。先にちゃんと当事者に優しく解説しろ。それから、75歳以上の年寄りが家族にいないのに、推測だけでてきとーな情報を垂れ流してるバカマスコミをなんとかしろ。そいで、本当に生活が苦しくなった人たちがいないか自治体が総力挙げてチェックし、いたら助けろ。暫定税の停止でその為の金が無いなら、悲しいが(T^T)さっさと税を復活して交付金を回せ。ただし、願わくば「福祉特定財源」とでも銘打って、この騒ぎが収拾付くまでいらん事に使わないで欲しい。

「このままでは保険料が上がって生活できない」と思い込み、無理心中してしまった高齢者がいると言っていた。その人たちは実は低所得なので、当面保険料の上がらない立場だった。ちゃんと知らせなかった政府も悪いが、「姥捨て山です」「先行き真っ暗です」「お年寄りの切捨て」と悲観的な顔で責めまくり、死ななくていい人達を追い詰めて殺した責任はマスコミや野党にはないのか。しれっとしてどっちでもいいアメリカの大統領候補ばっか流してんじゃねー。私は、この制度のQ&A番組の制作を政府とテレビ局に強く要求する。クイズマンくらい分かり易いの。地デジの宣伝にあれだけのタレントとギャラと時間が使えるなら、そのくらい使う金はあるだろう。

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2008年4月21日 (月)

テレビを当てにしない範囲。

後期高齢なんたらについて市役所の方に聞いてみた。しかし、この記事アクセス少ないだろうな。何故ならもはやテレビでさっぱり取り上げてないからだ。既に話題はGWにリョーくん。どうして急速に政府批判がしぼんだか? 多分、本当に東京23区や豊かな自治体以外では保険料が下がってるからだと思う。聞いたら、うちの自治体でも下がったらしい。気になってた「扶養控除」や「扶養手当」も別に無くならないんだって。…下がるんならいい制度なんじゃないの? でも、今まで政府を叩いてた関係上、テレビは「いや、下がった所も多いですね」とは言えないだろう。だからきっとニュース関連はしばらくこの話題を避けてリョーくんやマオちゃんに走るだろう。

一部では上がったって言うけど、それは元々うちみたいな地方の貧乏自治体と違って、都民等金持ち自治体が優遇されてただけの話か。要は「年金が減ってるショック」と「年金記録問題が解決してないのに取るのか」という好感度の問題ね。いや、もちろん記録問題はちゃんと解決してくれなきゃ困るけど、本当に高齢者の「犠牲」が出てたら、もっと調子に乗って叩きまくる筈でしょテレビって。なんたって与党批判さえしてたら視聴率上がるんだから。まだまだ分からない事があるから断言はしないが、これでもし本当にいい制度だったらどーするのだ。「姥捨て山!」「なんて極悪非道!」とやりまくった責任は誰が取る。…取る訳ないよなー。テレビなんて世間に誤解を撒こうと、しれっとして事件ネタや芸能ネタでもやってれば誰も追求に来ないんだから。そう言えば「リョーくん過剰報道」や「不二家過剰批判」で問題になった番組も、キャスター責任取らないままだし。それでも、「いつもテレビに出てるお馴染みの人だから」と視聴者は信用し、庇うのである。何かと責任追及されて叩かれる政治家に比べ、言いたい事言って間違っててもお咎めなしの人気者とは、ほんとキャスターっていい商売。

例の聖火リレー問題も、中国人がかなり怒ってるという事が分かって批判がぐっと下火になった。空気読んでるって事ですか。あの件で「車椅子の少女が襲われた」という映像を中国は誇らしげに繰り返し出している。襲った人間が中国側のヤラセ、という噂もあったが検証はされてない。それ以前にチベットで何が起きたか一切報道せずこればっかり流してりゃ、そりゃ中国人の怒りにも火が付くわ。メディアさえ握れば世論操作なんて簡単なもんだ。その伝で行けば、後期高齢…長いから「コキコキ制度」と略していい? コキコキ制度の批判の為に、「年寄りは早く死ねって事なんだろ」とのたまう同じお婆さんの映像が繰り返し流れてたが。多分東京23区の人ね。大体テレビの本局なんて東京にあるから、近所でインタビューすれば「保険料上がった」という人ばかりなのは当たり前。それで辛い状況になる人がいるなら、今まで通り東京都が低所得者に補助金出せばどうかと思うが、多分出ない。第一に、今暫定税率が止まってるから地方に金が回ってない。第二にイシハラ銀行に出資して金がない。でもその苦情はイシハラに言うべきだな。ガソリン代下がったままで補助金出せと言ったら、その内「東京特定ガソリン暫定税」徴収し始めるだろうけど。(^^)

まあ、ともあれ働けなくなった高齢者がちゃんと生活でき、必要な医療も受けられ、なおかつ私が年食った頃も保険がちゃんと効いてくれればそれでいいんだ。(- -)でも、例えば省庁が本当に無駄遣いしていて、「ムダを省けー!」と叫んだとしても、それが現実に国民の実益に還元されなきゃ何の意味も無いんだよな。「どこそこの○億円の無駄を省いたら、その分石油会社に補助金を出してガソリン代を下げます」とか、「小麦の買い取り価格に出資して小麦の値段を下げます」とか。その為には複雑な法案が必要なんでしょ? 言い合いしてる暇があったら政治家は協議なさいよと言いたい。他に何の仕事もないくせに。

蛇足…いやね。「総理にふさわしいと思う人」のランキングで1位がコイズミだったので、私はあっけに取られたのだ。だからさ。あんたらの大嫌いなコキコキ制度を決めたのがそのコイズミでしょ。格差社会!を作ったのもコイズミでしょ。なのに何。わーかーんーなーい。要は見かけキッパリしてて分かり易くて、好感度高ければ何でもいいのか。しょせん報道は政治中傷バラエティーかい。もー政府さん、好きにしていいですよこんな国。

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2008年4月19日 (土)

テレビで分からん範囲。

えー休日という事で、さっそく懸案の「後期なんたら」の解説をしてる番組がいくつかあったが…やっぱしさっぱし分からん。あえて言うなら「ウ○ークアップ」の「東京23区は全部上がります」が一番分かり易かった。「サ○スク」ではわざわざ厚生労働省の役人が来て解説したが…これが一番分からんかった。基本、役人に物事を説明させてはいかんな。時間の無駄。「これはこうです」「そうです」「違います」といった、断定した分かり易い口をきいてはいけないと思ってるらしい。役所に就職すると「役人口調」の研修とか特訓でもあるのかしら。(- -)

今の所理解できたのは、75歳以上の高齢者で ①今まで国保を丸々、たっぷり払ってた人は比べるとかなり安くなる。 ②ところが75歳以上だと、今までは市町村の自治体が負担してて、そもそも国保が安かったり、払わなくて済んでた町があった。東京などの裕福な大都市はこれに当たる。しかし今度から保険徴収を担当するのが「広域法人」という良く分からない団体になる。こいつは財源がない。だから肩代わりしてくれないので保険料は上がる。 ③今まで「扶養家族」で保険払ってなかった人も払うハメになる。でも、高齢者が扶養家族になってるのは大抵「年金が少なくて暮らせないから」だよな。この所得の少ない人からも取るのか!…というのが一番の問題だ。ただ所得が「かなり」少ないと保険も低額で済むようだし、半年間の免除があるからすぐには取られない。取られるのは今年10月からだし、その後も来年までは9割減額だから1割で済むという話。ただし更にその後は分からないし、少なく済むってどのくらいで済むのよ、という具体例が分からん。大体免除だからまだ始まってない。だから余計に分からない。 ④額は2年に一度見直す。この先高齢者はどんどん増えるし、若者はどんどん減るから、先行き保険料は増える事はあっても減る事はない。

で、これはつまり高齢者を「頭数」で勘定し、一人ずつ同じ額を取ろう、という制度だ。だが同じ高齢者でも状況は大幅に違う。たとえば①家族と同居で扶養家族、年金貰ってて豊か ②家族と同居だが年金が少ないので家族が貧乏 ③独居だが生活費は家族に貰っている ④独居で収入は年金だけ、明日の命も危ない ⑤老人夫婦、持ち家、貯蓄がある豊かな家 ⑥老人夫婦で年金暮らし、持ち家だから食えればいいが生活費は足りない ⑥老人夫婦で家賃も払ってるから、年金からこれ以上引かれたら生きられない … これだけヒエラルキーに差があったら、「同じ75歳」じゃくくれないだろうという事。それに、問題の医療費だって個人差が激しい。風邪くらいなら家で治せるかも知れないが、透析やってる人とか心臓病とか、定期的に医者に行かねば命に関わる人もいる。難病を抱えてる人もいる。そういう人は多少保険が効いたって元々家計は大変なのだ。なのに「あんたが医者使ってるんだからあんたが払え」は冷酷。払えないと保険証お取り上げ、というのが本当は一番の問題じゃないかと思う。重篤な病なら死ぬしかなくなる。

だがこのまま老人医療費がかさんだらやってけない…というのも真実だろう。制度廃止!と叫ぶのは簡単だが、私くらいの世代が「後期高齢者」になる頃、保険が全く効かなくなってたらどうしよう…という考えも頭をよぎった。現在も若い者が老人を支えるという体制になってるし、これは保険社会を維持するには仕方のない部分だろうけど、今の若い世代を見てるとなー。ニートになって親に食わせてもらった上殺人事件を起す奴とか。ゲームやアニメやその他の趣味には大枚はたくが、社会に貢献する気は全くなく、ネットで誹謗中傷のカキコをする以外人と口もきかないとか。まあそんなのばかりじゃないとは思いたいけど、この世代が私らの老後を支えてくれるとはとても思えん。それに比べると、高齢世代は真面目だからね。文句は言っても、国が金払えと言ったらちゃんと払う。ある意味、国全体が老人にたかる「医療制度ニート」に向かってるという気もする。

確かにかつて「年寄りは暇つぶしに病院行ってる」という時代があった。「ヤマダさん今日病院来ませんねえ 病気でしょうか?」なんて笑えない話もあった。高齢でもなるべく医者に掛からないのが一番、そりゃそうだが、些細な事で嫌でも医者代が掛かるのが年寄りというものだろう。うちのやまくんの母のように、「転倒しただけで骨折」して入院になるケースもある。そんなに体が壊れてない世代が「もっと頑張って何とかして助けよう」としない限り、結局解決なんてできないだろうな。

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2008年4月15日 (火)

素朴な要求

う~~スッキリしない。ガソリン税も年金問題も後期なんたらも。そりゃ国の財政に税金は必要だろうけど、どうにも悪徳商法かサギで高い金ふんだくられてる感じがして。こんな複雑怪奇な説明や計算しないと、国って運営できないもんなの? やっぱり政治家って庶民感覚ないな。で、取り合えず庶民が素朴に願っていた事を書いてみようと思った。実現が無理だろと難しかろうと、やって欲しかったのはこういう事なんだよ。

①年金データをめたくたにした世代の社保庁職員から、宙に浮いた年金額を全部ふんだくる。不正を働いた奴は言語道断、ちょろまかした金額+賠償金。それ以外の一般職員は気の毒だっていうなら、どうせ退職金ガッポリ貰ったんだから、責任職からより多く取ればいい。その金で、年金記録に漏れがある、と申告した人には全額払う。(社保庁に来させず、電話一本で飛んで来い)誰であろうと怪しかろうと払う。その後で、申告が虚偽かどうか追跡調査し、虚偽だったら取り返せばいい。金を払う時には嫌々ながらだが、自分の金(と思い込んでる金)を取り返す為なら数億倍の熱心さで調査するだろう。あと、社保庁の後の年金機構に悪いコトした職員が随分な割合で再就職するそうじゃない。冗談じゃないぞ。民間の保険会社の優秀な人材とか募ればどう。でも、その代りにと元社保庁の職員を回されたら、可哀そうな保険会社は潰れるだろうな。

②国土交通省の無駄な法人を半分にするとか言ってたが、半分でなく全部なくす。暫定ガソリン税がなくなれば本当に困る部分もあるんだろうけど、これだけ職員宿舎だのマッサージ器だのミュージカルだの、丸抱え旅行だのタクシー代だのが発覚した後では、「道路予算は全額必要なんです」と言ったって信用される訳がない。一般財源化するなら「必要な道路は作る」ではなく、「財源の何割までしか道路には使えない」くらいの上限を設けて欲しい。まあ上限ギリギリまで使うだろうけど。あと私のアイデアだが、政治家他の公務員の交通費をギリギリまで絞り、かつエコにするため、タクシーは全面使用禁止にして公務員用貸し自転車屋を運営、管理する。それでなくても近所の一等地に宿舎があんだろ。頑張って漕げ。別に電動アシストでもいい。ただし充電は自宅でどうぞ。あと、「積載重量オーバーのトラックを判別する装置」を数億円掛けて設置したのに全然使ってない、というニュースも気になったなあ。貧乏会社の見積もり名人連れて来て、全ての工事は手抜きでない程度の最低額でおやりなさい。

③後期高齢者医療制度、というのが始まってしまった。私も何だかまだ良く分からない。安くなる人が多い、という説明をしてるが、年金が年額18万未満の低所得者は払わなくていい訳でなく「てめーで足運んで払え」という事らしいぞ。年収18万て… 月収1万5千円か。そういう人、一人で暮らせてないだろ。多分扶養家族だろ。で、噂によると扶養してる家族に扶養控除がなくなるので、結局高く付くという話なんだが。あと年収153万以下は低所得者と見なして所得割が掛からないというが、154万ではいくらも違わないのに掛かる訳だし。自治体によって額が違うし。どー転んでも「これだけ払うのはもっともだ」とは感じない筈だ。それにこれまでどれだけ保険料取ってたのか、それがどう変わったのか、比較がないので高齢当事者以外には更に分からない。まあそれ以前に、この通知不足のシステム大混乱を先になんとかして貰わないといけないから、政府広報番組で「たとえばこういう家庭の場合、こうなる」みたいな超分かり易い説明をやって欲しい。字が細かく分かり難い文章だけじゃどーもならんだろ。しかも何度も再放送。一度放映しただけで見るとは限らない。税金が掛かるというなら、厚生労働省の年収や退職金の高い方がボランティアで制作しよう。テレビ局も番宣ばっかやってないで協力。

とか、スッキリしない状況だらけの昨今だ。基本世の中がどう変化しようと大丈夫なくらい、景気が良くてみんなが儲けてて、子供がバンバン生まれてドンドン育つような社会なら心配ないんだろうが… この現状じゃチベットを平和にするのと同じくらい難しそうだ。

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2008年4月11日 (金)

テレビで分かった範囲。

それにしても。この国はチベット問題をどーしたいのかな。「北京への切符!」とか「北京の感動をブルーレイで!」とか騒ぐ一方で、「チベットの人権は」「北京は大丈夫か」などと深刻な顔で言ってみせる、このテレビの節操のなさ。まあ、外国が騒いでるからノリで色々言うだけの話で、この国で本当にチベットの人権を心配してる人間なんてごく僅かだろう。日本の人権意識は、戦後お上に与えられた物でしかない。中には本気で運動してた人もいるだろうが、基本的に「市民が血みどろで権利を獲得した」国ではない。大半の国民は「世間がケンリとか言ってるから、きっと自分にもあるんだろう」と思っただけ。チベットの悲劇に興味はないが、ヨーロッパ等に「人権意識がない」と責められるのを少し心配してるだけ。まあ、この国の聖火リレーは世界で一番平和的に行われるのではないかと思う。

中国でオリンピックが開催される事になってから、どれ程多くの問題が発覚したか分からない。食品の危険さ。大気の汚染。選手村など施設の不備。マナーの悪さ。ちなみに開催当日の北京は、雨の確率が非常に高いという。(その上気温も高い)で、中国は人工的に事前に雨を降らせ、当日は無理矢理晴天にする予定らしい。相変わらず何事も力ずくだ。それに加えてチベット騒乱とこの聖火妨害。それでなくても著作権侵害の無法ぶりや、情報偽造なんかでヒンシュクを買ってたのに、この国のイメージはどこまで下がったか分からない。そこまで下がっている事をこの国は自覚してない。何故ならお金があるから。日本だって、多少中国食品を敬遠した所で、原材料や家畜の飼料、輸入先に輸出先に人材、莫大にお世話になってるもんだからそう悪くは言わない。でも最近の中国の独裁的な態度を見てると、いずれ何らかの形で本当のカタストロフが訪れそうな気がして。

それでも、きっとこの国は最後までチベットの自主性なんか認めないだろう。一説によると、ソビエトが解体した時あちこちに民族紛争の火種が飛びまくるのを見たので、同じ徹を踏むまいとすごく警戒してるのだという。あるいは本当はチベットでなく、ウィグルを警戒してるのだともいう。良く知らないがウィグルの方がより強硬なテロ行為に走る危険がある、とも言っていた。なんせ中国には、公的に分類されてるだけで55もの少数民族集団がいるそうだから。チベットの人権や「高度な自治」を認めたら、他も認めろって話になるわな。これで台湾の問題とかが絡んできたらどれ程危ない事態になるやら。そもそも文化も民族も宗教も違う集団が、別の文化圏に一方的に支配されてて嬉しい訳がないのだが、世界は常にこういう論理で動いてきた。少数派で軍事力も経済力も強くない国が、強国に囲まれて権利を主張したって誰も耳を貸さない。そういうのはもちろん中国だけが行ってきた非道ではないし、傀儡政権なんかも含めれば、世界各地で現在も進行中だろう。それでも、今は(ロシアを除く(^^))西洋諸国が声を揃えて中国非難の立場に回っている。この足並みの揃い方が不思議だ。純粋に人権を心配しているのか。それとも、最近金持ちになり過ぎなこの国に「いい気にならないように皆でお灸をすえてやろうぜ」みたいな意図が働いてるのか。非暴力を訴えて平和賞まで受賞した指導者を、「暴動の指示者」と決め付けた事で堪忍袋の緒が切れたか。…蛇足だが、たまに「チベット人だって暴れたんだから」と言う人がいる。そりゃ打ち壊しは良くない。でも、武器を持たないでデモしていた自分の家族とか友人がいたとして、その人が目の前で軍に銃殺され、なおかつ自分の足元に石ころが転がっていたら…果たして投げないでいられるだろうか。私なら投げてしまう。でも、ダライさんは投げないと思うんだよな。ガンジーさんも。

まあ…いい加減な日本の報道を見ていても、このくらいの事は考えてしまうという話。北京オリンピックが終わる頃には、世界の様々なバランスは激変してるだろう。その時果たして日本は生き残れる場所にいるのかどうか。それにしても、その日の新聞を拡大してボードに貼り付け、「これはけしからん!」とか非難さえしてればいいんだから、日本の報道バラエティーは楽だよな。後期高齢者医療制度にしても、「政府の周知不足」とか言うけど、マスコミだって全然報道も解説もしなかったじゃん。国土省の無駄遣いとかガソリン税とか、ウケそうなネタばかり取り上げて。こんな深刻な世界情勢なのに、そんなマスコミに頼って知識を得なければならないのが情けない。

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2008年4月 2日 (水)

ミカンの皮の悪夢

唐突ですが。昔の漫画やアニメを実写化するのが流行ってるが、私が一番実写化したらいいと思うのは「ぼくの動物園日記」である。そう、あのカバ園長・西山登志雄さん原作の、実話の動物飼育物語。子供の頃大好きでね。足りない巻は古本屋を探して集め、何度も読み返したもんだ。この本で動物への愛情と共に、人間と動物という別種の生物の間に横たわるギャップ、というものを学んだ。昨今の「ペットかわいーもの」みたいな甘ったるい世界ではない。一歩間違えば人間が大怪我したり死んだりする。その逆に間違えば動物の方が死ぬ。お互いの通じ合う部分と、相容れない部分を両方理解しなければ、正しい飼育はできない。私の動物観はこれで育まれたから、いまだにイヌネコでも過剰にベタベタ可愛がる感性には共感できないでいる。

その中で最も衝撃的で悲しい話は、戦時中の悲劇(回想)として語られる、猛獣達の殺戮だ。空襲で猛獣が町へ逃げ出しては困るというので、軍部の指令で、檻の中の無抵抗の動物達が順に殺されていくのである。でもこれは有名なエピソードなのでどこかで読んでね。私にとってそれ以上に、トラウマになるほど心に残った話は「キリンの死」だ。

…時は終戦直後。人々もようやく心の余裕を取り戻し、餌を食べる動物達を微笑ましく眺めている。と、誰かがキリンにミカンの皮を投げる。キリンはうまそうに食う。それがあまり嬉しそうに見えるので、観客は喜ぶ。やがて多くの人がミカンの皮を投げるようになる。しかし、お客の多い日曜の次の月曜日、動物達はみんな腹を壊すのだ。原因はお客が投げ過ぎたエサ。野生動物と違い、動物園の飼育下の動物は無制限に食べてしまうのである。キリンも例外ではなかった。しかし、飼育員がエサやりを止めると「あんなにうまそうに食ってるのに邪魔するひどい奴!」と罵られる。戦時中自分達が飢えていたので、食べる事を止めさせるのは悪行に見えるらしい。

やがてキリンにミカンの皮をやるのが流行り始める。わざわざ溜めて、大量に抱えて動物園に来る。バケツごと持ち込む者もいる。飼育員が必死で制止しても、「そら、もっと食え!」と、キリンの頭上を一面のミカン皮が舞い飛ぶ。…そして、キリンは死ぬ。解剖すると、胃の中から大量の未消化のミカンの皮がごっそり出て来る。嘆き悲しむ飼育員。しかし、キリンの檻の前に「キリンは死にました」という札が掛かると、人々は「きっとエサをケチって餓死させたのだ」と憎しみを込めて噂し合う。「キリンを殺したのは、善意。多過ぎる善意なのだ」とエピソードは締めくくられる。…今でもこういう人結構います。ハトやネコを餌付けして周囲に問題を起こす人。でも、ちょっと品行の悪い奴がいるとネットで叩きまくる現象も似たようなものだな。だから私は正直、「民衆の総意」というものが正義だとは信じていない。

いやね。実はこの物語の記憶に、「さあガソリン代が下がって嬉しいでしょー!」と自説を撒きまくってる誰かのイメージがふと重なってね。いつかそれが「地方行政の停止」とか「消費税大幅アップ」という未消化のミカンの皮となって、どこかからゴッソリ出て来やしないかと。ちなみにうちの町の消費者生活センターだか何だかは閉鎖になり、町役場に統合された。まあこれは町が合併したせいだと思うけど。

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