フユシバ、ちょっと来い
何かと国土交通省の無駄遣いが話題になった。職員宿舎やらタクシー代やら、分かり易い無駄遣いは派手にニュースで叩かれるが、それ以前の問題で最近取り上げられないものが色々ある。たとえば「スマートインターチェンジ」。これが何物なのか、いまだに良く分からない人間も多いだろう。実は私も良く分からないんだが、確か「安く建設できて渋滞を緩和できるインター」という触れ込みだった。それは今ある高速のインターから一般道に降りられる道を作る、というもの。わざわざ新たに出口を建設するより、そりゃ便利だろうと思う。ところがこれが何のかんので(どういう何のかんのなのかが分からない)、結局普通の出口みたいな形になって、工事費が莫大に増えるらしいのだ。それは…一体何。スマートでなくて意味もないんじゃないの? 他にも重量車の監視装置が働かないとか、「便利にする」という名目で無意味な出費をしてる例が多いらしい。何より、こんな道路財源騒ぎになる前からうちのネコ亭主「やまくん」始め使用者が訴えていた無駄がある。それは「首都高の不条理構造」だ。
以下は亭主「やまくん」の解説によります。
①「魔の箱崎インター」…元々ただでさえ混雑していた場所。それでも始めは5車線のスペースがあった。(4車線だが右側にエスケープゾーンがあったので)左側から2車線分は小松川、三郷方面に繋がる。右の2車線は湾岸道路に繋がる。湾岸道路側の内側、つまり三郷方面に近い側の道は割り込もうとする車で塞がる事が多かった。しかしエスケープゾーンのおかげで、湾岸方面に行く車はそこに逃れる事ができ、比較的スムーズに流れていた。しかし突然工事が始まった。「箱崎をスムーズに流します!」という触れ込みで。それは、左外側の三郷方面を1車線を潰し、高架にして湾岸の方に繋げるというものだった。これで右からも左からも湾岸に行けるが、その分1つずつ車線がずれ、エスケープゾーンはなくなった。そしたら道が空くようになったかというと…これが逆にもっと混雑し始めた。なぜか。それは、実はここから湾岸に行く車はほとんどなかったからだ。この高架は天現寺から来る車線だという。そして天現寺からの車はほとんどレインボーブリッジから湾岸に回るので、わざわざここを通らないのだ。つまり高架は無駄。そしてエスケープゾーンが無い分、湾岸側から小松川、三郷方面に回りたい車は湾岸へ直進したい車とぶつかり、大渋滞に。しかもこの工事はレインボーブリッジが出来てから始まったという。すでにそういう流れになっている事を、国土省(当時)は把握してなかったのだろう。わざわざ高額の工事費を浪費して渋滞を増やした訳。
②「第2の箱崎現る」…箱崎と同じ間違いを犯した場所があるという。それは小菅インター。ここは茨城の科学博があった時、さっき出た常磐三郷線を茨城まで伸ばすために作られた。上記の高架騒ぎのずっと前だが、すでに合流の混雑は問題になっていた。なのにここでは東北道から来る車と、常磐三郷線から来る車が当時の箱崎と同じ形で合流する。ここは交通量の少ない下りはともかく、上りが大変な事になる。なぜなら東北から来る2車線と三郷から来る2車線が、そのまま平面で合流し、箱崎と湾岸に分かれていくから。つまり…いちばん右の東北道から来る車が湾岸に抜けようとすると2車線はまたがねばならない。ところが中心部はあっちに行く車とこっちに行く車で詰まるので、そこを避けると事実上は3車線またぐ事になるという。そこに小菅の入り口から上がって来る車線と車が加わるから、一番危ない一瞬は5車線にもなる。めくるめく混乱の世界。だからここは事故がとても多いそうだ。合流の時の車の流れが分かってないが故に、第2の魔の地帯を生み出してしまった。
つまりこれは結局、国土交通省の役人がいかに自分で高速インターを使ってないか、現場を分かってないかを表してるって事だね。ましてや大臣は。(^^)車に乗る時は運転手を付け、車線規制で空いた道路を、しかも高速料金も払わずに乗っけられて行く訳でしょ。ガソリン代も自分で払わないから、今日はリッターいくらかしら、燃費何キロかしらとビクビクする事も無い訳でしょ。…庶民の目線が聞いて呆れますね。国家運営の(あなたの知ってる範囲の)算術では、暫定税率がぜひとも必要、という回答になるであろう事は良く分かるが、まずちょっと庶民の生活してみましょう。給料20万くらいでで女房に生活費を渡し、160円以上に上がったガソリンを入れて高速料金払って、車検が来たら車検代も払って、詰まったインターでぶつかったら修理代も出して、そいで仕事して自腹で昼飯を食って下さい。やり方が分からなかったら喜んで教えて差し上げます、ガソリンと高速代、あと日当を持ってくれるなら、箱崎と小菅を何回でも案内して差し上げます、と亭主も言っております。
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