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2008年5月13日 (火)

破壊は一瞬

あまりの事に何を言っていいのか分からない。四川省大震災。テレビでは「阪神・淡路の30倍のエネルギー」と解説していた。とはいえ、あの壊れ方は… 元々現地はレンガ造り、石造りの家が多いようだ。しかも映像見たら鉄筋が入ってない。耐震基準も低いらしい。その上ああいう国情、急速な発展の中、手抜き工事で適当に作られた建造物や道路も多かったのではないか。木材の柱なら、倒れてもうまく隙間に挟まって生存できる事もあろうが、大石が崩れてきては… これ以上は痛ましくて考えたくない。

最近の風潮。やっぱりネットで「ざまあみろ」「天罰」みたいな残酷な書き込みが踊る。別に相手が中国だからじゃないと思う。同じ日本人の阪神の被災者にだって、一部では凄まじい嘲笑が浴びせられた。そういう連中は誰だろうと、弱ってると見ればいい気になって踏み付けるんだ。確かに最近の中国の国策は目に余るものがあるけど、被災地は「チベット族など少数民族が多く住む所」なんだけど。チベットをいじめた罰がなんでチベット近辺に当たる? 馬鹿か。この間まで「なんて気の毒なチベット」と騒いでたんじゃないのか。まあ、心無い書き込みへの非難も多くあったし、ネットに居る人間が全部「脳なし」な訳ではないと思う。貧しい地域では、パソコンもネットインフラもなく、よって誹謗中傷も見た事がない人だって沢山いるだろう。

今年に入って豪雪、豪雨、この間の列車衝突事故、そして大震災。この所中国は災害、問題続きだ。なのにこの大災害の四川で、やっぱり聖火リレーをやる予定らしい。非難の声も高まっている。人道的に許されないというが、大体それ以前に予定コースの道は通れるのか、チベットまで聖火を移送する道は残ってるのか、と思ってしまう。まあ中国は広いし、ヘリなども使ってごり押しすれば「不可能」ではなかろうが…そもそも「ごり押しする聖火リレー」なんて物自体が前代未聞だ。オリンピックはもう無理なんじゃないかという懸念も起きている。私も気持ちとしてはそう思う。この災害の救助、その後の復興だけでもどうなるか分からないのに、実はいまだオリンピック工事すら全然終わってないという。大気の不安、食の不安、マナーの不安…に地震の不安まで加わって、一体どれだけの人間が楽しんで見に行くのか。それでも、今日もテレビでは何事も無かったかのように「北京への切符」を掛けたアスリートの話題が上る。他国に高い警備費用を払わせ、周囲の迷惑省みず沿道を赤い旗で埋めて世界をリレーして回ったくせに、国内ではやらないのか…という見方もある。大体、今まであの国の全ての計画や予定がオリンピックを中心に動いてきた。というか、国内事情が付いて行けないのに強引にそう持ってきた。ここで急に「やっぱりオリンピック止めました」となると…それこそ失速どころか、国家や経済が「暴走列車が崖に激突」したような惨状になる可能性もある。引くもなんとやら、進むもなんとやらだ。今までのゴタゴタ全て脇に置いて、素直に「気の毒」としか言えない。日本人には言われたくない、と思うだろうか? そう思うのは一部だろうか?

ただ…地震からまだ1日目で、これだけ状況の掴めてない中で、しかも少なめに見積もられているであろう公式発表で、既に死者1万人以上、9万人以上生き埋め、6万人と連絡が取れず…と報じられている状況には寒気を覚える。しかも肝心の震源地はまだ音信不通のままで。どんな国家であろうと、大災害の時は無条件で国連や各国の救助を受け入れる、という国際ルールは作れないのだろうか。多分無理だとは思うけど、ここまでの大災害となるともう世界規模で動かないと解決できないのではと思うのだ。ミャンマーもそう。これまでも世界のどこかで大災害が起き、国外にはろくに情報が流れず、封殺された例はあっただろう。でも国際的な情報時代になった今、「見なかった事にしてくれ」と言っったって通らない。こっちだってあれだけ色々見ちゃったのに「無かった事にして忘れる」なんてできやしない。自分の国が地震国家なのに、色々体験した後なのに「あれは他人事で自分の身には起きない」と思える程、大抵の人間は神経が太くない。

「国」というカテゴリーには傲慢も覇権争いも裏切りもあるだろうけど、民族や文化の違いもあるだろうけど、全てを失った緊急時の「人間」の状況はみんな同じだ。食料。水。雨露を防ぐ仮住い。トイレ。赤ちゃんにはミルク。怪我人には医療。必要な物だって同じだ。この先地球環境がどう壊れていくか分からない時代に、下らない見栄や利権を求めたり、差別したり、非難し合ったり、ましてや戦争なんて下らない事をする程の余裕は人類にはもう残ってないだろう。戦争なんて歯牙にも掛けない程の規模で、災害は人間を滅ぼせるのだから。助け合うだけで精一杯。そうじゃないだろうか。

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