封印のガメラ映画(^^)1
レンタルDVD屋の片隅にひっそり固まっていた、古いビデオ。「ガメラ対バルゴン」。ご亭主やまくんがなぜかこれだけは見た事がない、是非見たいというので借りた。一緒に見た。…スサマジかった。(^^;)何がスサマジいかって…これは書くしかない… ストーリー全部書いたらネタバレだろうと思ったんだが、既にウィキに詳細にあらすじが載ってたし(あらすじつーか、あのまんまです)、昭和41年の作だから時効という事で見逃して。
平成ガメラなども誕生し、昔の名作がテレビ放映されたりする中で、何故かこの「ガメラ対バルゴン」だけは出て来ない。(リメイク版はあるようだが、中身は相当変わってるらしい)今日見てその理由が分かった。…こりゃー放映出来んわ。ウィキには「差別用語のせい」と書いてあったし、それも主な原因だろうけど…それ以前の問題だ。とにかく科学考証がムチャクチャ過ぎー!無茶過ぎて何が起きたのか、しばらく理解出来ないくらいだ。多分左脳使わずに考えた科学だろう。戦後20年くらいだと、これでも人は感動したのだろうな…ツッコミ所が多過ぎて、とてもまとめて書けない。順番に書いてみる。
科学考証と言ったけど、科学以前の考証も… 戦時中、ニューギニアの洞窟でオパールを発見して隠した男がいた。いかにも怪しい4人の男が地図を見て話し合う。船員に成りすまして現地へ行き、オパールを手に入れようという密談。テーブルの上にはピストルと…クワイのように長い芽の生えた手榴弾? 後で分かるが、これ「導火線の付いたダイナマイト」である。パイナップル型のダイナマイトなんかあったっけ… で、「ニューギニア」の小さな村に着いたら、どー見ても顔と体を黒く塗った日本人の「原住民」がいて、みんなでハワイアンを踊っているのだ。…ニューギニアだってば。調べたら伝統舞踊では多少は腰蓑も付けるようだけど、絶対フラダンスじゃないって。それにあっちでは顔を原色に塗る。ま、それはいいとして、この部族の「危険だ」という制止も聞かず、欲望の塊となった3人の男達(一人は日本で留守番)はカワ○チ探検隊のように洞窟へ向かうのだった。「危険な毒サソリがいる」…別にわざわざ「毒」付けなくても、ふつーサソリは毒があります。このメンバーの、サソリにやられてしまう大阪弁の男が、なんかあの「オタク防衛相」そっくり。
主人公はオパールを隠した男の弟なんだが、宝石を独り占めしようとする一番悪どい奴にダイナマイトで閉じ込められる。…オパールというが汚い茶色で、とーてー宝石に見えない。これを見てなぜ「あっオパールだ」と思ってしまったのか。物語の根本動機からして分からない。その後主人公は現地の美人に助けられ、禁断の封印を開けてしまった事を教えられる。その頃裏切り者は「宝石」を隠し持って船の中。水虫が悪化し((^^;)…水虫ですよ)、医者の勧めで赤外線を当てる治療をして、ライトを付けたまま麻雀に出掛ける。この赤外線で、実は宝石でなく怪獣バルゴンの卵だった「オパール」が孵化する…のだが。オパールを隠した服、赤外線で焦げてたし。怪獣が発生しなくても船火事でやられてると思うし。医者役は、なんと若き日の藤岡琢也さんだ。気の毒に。そういえばガメラ映画なのに、イントロでガメラ少し出るだけで、ここまで怪獣全く出て来ないの。子供は絶対飽きる。ずーっと延々と、大人の欲に絡んだ汚い争いと裏切り。「ねー怪獣はー?」
で、船はあっという間に巨大化した怪獣に破壊されて沈み、水中で紫の光を発して神戸にバルゴン上陸。宝石を買おうと港に来ていた、「怪しい中国人」も逃げる。お約束の破壊。怪獣の容姿はトカゲ+カメレオンの角のあるやつ。長い舌から冷凍光線を出す。何故出るのか…考えてはいけない。まず壊すのは神戸タワー?…に形状が似てるが「大阪タワー」らしい。それから大阪城を凍らせる。この話、関西圏だけ破壊してます。で…エラソーに自衛隊(らしきもの)に指示を出しているのが首相ではなーい!(^^;)「知事」!じゃー府知事か! 少し前ならノック、今ならハシモトが自衛隊アゴで使うのかー! お…面白過ぎて是非見たいぞそんな非常事態。
うわぁ科学的不条理について書く前に、設定的不条理だけでこれだけの文章量になっちまった! 疲れたから続きはまたね。こんなの徹夜で書くようなレポートじゃないよな…(- -;)
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コメント
はじめまして。突然のコメントで誠に恐れ入ります。
私は上記のTBを致しました「ガメラ医師のBlog」管理人のガメラ医師と申します。2005年8月以来、映画ガメラに関する情報収集Blogを更新しており、こちらの記事にはガメラの検索から参りました。
こちらのガメラ視聴記を拝見して、その愛情溢れる突っ込みぶりに感動致しました。^^) 拙Blogでは従来より、ガメラに付いての記事をまとめており、この度5月12日付けの上記TBの更新中にて、こちらの記事をご紹介させて頂きましたので、ご挨拶に参上した次第です。事後のご連絡となりご無礼は重々お詫び申し上げますが、差し支えなければ拙Blogもご笑覧頂ければ幸いです。
それでは、これにて失礼します。m(_ _)m
投稿: ガメラ医師 | 2008年5月12日 (月) 18時05分
ガメラ医師様・
思いも掛けぬ、嬉しいトラックバック有り難うございました。ちゃんと記事内容にフィットしたリンクを付けて頂ける方が少ない昨今なので、とても有り難いです。
私の拙作も読んで頂いていたとか…感謝の極みです。
「えすえふ」で済まされていた時代の方が、発想が自由で楽しかった気がしますね。個性的なブログ、これからも頑張って下さい。
投稿: いくたまき | 2008年5月12日 (月) 21時05分