封印のガメラ映画(^^)3
この記事は「封印のガメラ映画(^^)2」の続きです。1と2を読んでからお読み下さい。
その頃、ラジオで「500カラットのダイヤを使う作戦」を聞いたのが「逃げた男」。オパールが実は怪獣の卵で損したから、今度はこのダイヤを盗ってやるーと出掛ける。…全国報道するもんじゃないと思うなあ。狙われるの分かってるのに。ともあれ、「赤外線ダイヤ光」でうまくバルゴンを誘導し、琵琶湖(関西(^^))に沈めようという作戦が、今度は成功しそうなその時に、この男がやって来てダイヤを強奪し、ボートで逃走。ピストル一丁で脅されるなよ…チームは主人公と娘と科学者。丸腰の民間人ばっかし前線に立ってます。そして男はダイヤごとバルゴンに食われ、最後の希望は潰えるのだった。非科学的な作戦で貴重なダイヤを焦がすに忍びなかった英雄的行為、かも知れない。…そしたまたこの間長ーい間、ガメラは出ないのだ。「…これ、ガメラの映画じゃない…」
バルゴンが背中から出す「殺人光線の虹」だが、これは「全ての物を消滅させる」恐ろしいものだという。それは原子分解か何かで、殺人のレベルではないのでは? しかし科学者は科学者のくせに「殺人光線と呼んでいいでしょう」と命名しちゃうのだった。全てが消滅した現場に車のミラーだけが残されていた。鏡で安直に反射するらしい。「そうだ、これを見て下さい」と突然ガスバーナーで実験し始める主人公。バーナーの炎でバーナーは融けないが、それは噴射してるからで、別のバーナーに炎を当てれば融ける。だから殺人光線をバルゴン自身に当てれば…と言いたかったらしい。が。バーナーの炎を人に向けて長々説明すなー!いけないって習わなかったの? あー危ない。こうして、人口雨でバルゴンを足止めし、「パラボラアンテナのよーな鏡」と生贄の戦車を用意して、最後の「虹を反射させる作戦」が敢行される。人口雨で動けなくなるなら、梅雨を待って放水すれば済んだんじゃないのか。大体「水で溶ける」生物なら水飲まないのか。そんなトイレットペーパーのように脆弱な生き物がどーやって生存してきたのか。そういや目玉が妙に可愛いなあバルゴン…という多くの疑問の中、作戦は成功してバルゴンは殺人光線を浴び、深く傷付く。しかしまだ死なない。もはや絶望か! ところで虹光線、虹のようにカーブして対象に届くんですが、反射させたら真っ直ぐ走ってました。どうやって光線がカーブしてたのか知りたいなあ…
そしてー。ようやく凍り付いてたガメラが解凍され、バルゴンに向かって飛んで行く!さあ最後の決戦だ。でも物語の大半、出ないか凍ってて(^^)、しかもヘロヘロに弱ったバルゴンを倒して、なんかヒキョーだぞガメラ。バルゴンは紫の体液を残し琵琶湖に沈む。湖から断末魔の虹が…ちょぼっと伸びて、また引っ込む。なんか可愛い… 途中で止まり、途中で引っ込む光線… 開発したら凄いなあ。宇宙が支配できそう… ま、こうしてガメラはまた飛び去り、主人公は娘とひっついてめでたしめでたし。私の知らない科学法則をたっぷり見た、という感じの迷作でしたね。まったくこの時代は…と言うのは簡単だけど、ファンタスティックフォーの科学だって似たようなものだしな。(^^)観客のレベルに合ってれば映画はそれでいいかもね。ちなみに見てないけど、SF史上最大の科学的不条理は「スーパーマンが地球を逆に回したら、時間が逆行した」事件だと言われている。
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