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2008年5月16日 (金)

人のふり見て…

もう、四川大地震に関する記事ばかり書くのはやめたいのだが、また状況が大きく変わってきたので付け足します。…すごいなあ。日本の救助隊を受け入れ、他の各国にも門を開きつつある。やっぱり中国、この震災で相当内実が進歩しそうだ。災害時に不謹慎かも知れないが、「かつて24万人が亡くなった唐山地震」なんて私は知らなかったし、その頃は文化大革命で海外にはまともな情報さえ伝わらなかったというから… 隔世の変化じゃないだろうか。そんなに遡らなくても、首相がヤスクニに行くか行かないかでしか日本を評価しなかった、コイズミ政権下の空気から考えても状況は一変している。「まだ中国のここが悪いあそこが悪い」と指摘するのは簡単だろうが、北京オリンピックが決まってからの大発展といい、今回の対応といい、国家の変化するスピードとしては「爆走」クラスだ。ちなみに唐山地震の年、日本はロッキードでタナカカクエー逮捕があったという。政治家の汚職が酷かった頃だ。日本も、今は規制法やなんかで汚職はかなり少なくなったものの、今度は官僚や公務員がムダ遣いしまくっている。(^^)中国に比べて進歩したと言えるだろうか?

たとえば海外の真似。たとえば自然破壊。たとえばマナーの悪さ。日本人が思う中国の「嫌な面」は、ほとんどかつて日本人自身が持っていた欠点と同質だ。ただし国土と人口が比較にならないほど巨大なせいか、噴出する「欠点」はその何十倍も大きく見える。日本人からすると、自分達の「悪さ」を拡大して見せられているような感がある。だから反感も強い。いわば近親憎悪だ。最近、日本では親子や夫婦、兄弟といった肉親同士の凄惨な事件が多い。身近な友人を掲示板で侮辱したり。ある意味、今の日本人が一番嫌っているのは自分自身かもと思う。不正行為自体は認められないにしろ、そんな日本人の内面のドロドロまで被せられて憎まれているなら気の毒な話だろう。別の国家、別の民族だが、私には中国は日本の辿ってきた道を、パラレルワールドで「再現」してるように見える。しかも超短期間に凝縮して。日本にも恐怖の弾圧があった。高度経済成長があった。真っ黒な汚職があった。バブルと成金、海外での傍若無人な不品行があった。…そして震災があった。毒を撒く集団がいた。想像を絶する列車事故があった。四川の災害は日本とかなり違うものだが、都市部と山岳地帯がやられているあたり、阪神と中越の状況を合わせたようにも見える。だからこそ日本には、その苦しみで学んだ対策があり、ノウハウがある。助けられる面は多いと思う。

今はまだ人命救助が第一だが、この先、日本で起きた震災後のトラブルも、四川で大規模な形で再現されるのでは、というのも心配である。仮設住宅の不足、車で寝泊りする人が出たらエコノミー症候群、インフラ復旧の遅れ、肉親を失った老人の孤独、地震の恐怖によるショック障害… 緊急事態の時は必死だから乗り越えられた事も、苦しみが長く続くと耐えられなくなる。その全てを政府が対応し、解決するというなら、細やかな気配りや専門的知識、そして多くの立法や機関が絶対必要になるだろう。独裁的な権力構造ではほぼ不可能だ。それでも国民を救うというなら、中国は更に大きく変わらなければならない。どう変わっていくのだろう。それとも対処せずに放り出してしまうのだろうか。大変なのはこれからだ。中国の国際的な評価がどうなるのかも、まさにこれからが正念場だ。

できれば、中国には日本から多くを学んで欲しい。強権の弊害や災害の防ぎ方だけでなく、個人的には薬害や公害の恐ろしさを学んで欲しい。かつてどれ程の日本人が、どれ程無残に人体を破壊されたかを。そして同じ徹は踏まないで欲しいと強く思う。日本の悪い面を再現してはいけない。あと、最近日本で流行の「肉親の殺し合い」や「ストレスだけの無差別殺人」なんかも絶対再現しないで欲しい。他にも…「いじめ」「モンスターペアレント」「育児放棄」「私用で救急車やパトカーを呼びつける」「花壇のチューリップを荒らす」「イヌネコ、カラスなどを餌付けして周囲に迷惑掛ける」「オタクの聖地を作ってパンツを見せる」…等々。真似してはいけない事は山ほどあるので気を付けて下さい。(^^)ほんと、日本は他国を偉そうに非難してるヒマはないと思うな。でも、すでに「ネット誹謗」や「振り込め詐欺」はすっかり学んでしまってるようだし…心配だ。「何十倍、何百倍の悪質さのモンスターペアレント」なんて、想像するだに恐怖以外の何物でもない。

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