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2008年6月24日 (火)

水素は宇宙の基本です

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080623-00000013-maip-bus_all

この記事見ましたー?(^^)マツダが水素ハイブリッド・プレマシーをリース販売開始(の予定)だそうだ。正直いらん心配をしていた。自動車メーカー各社がどんどん新型エコカーを発表しているが、路線はどれも電池自動車。しかしデザインとエンジンに死ぬほどこだわるマツダのこと、「電池」だけはやらないだろうと思ったのだ。私は何度かイベントに参加して、水素RX-8には2回ほど乗った事がある。これはロータリーエンジンを回すのにガソリンと水素、両方が使えるというスグレモノ。走ってる最中に水素に切り替えてくれる。少しも違和感はなく、むしろやや静かな走りになって快適である。しかし!最大の課題は「水素での走行距離」が短い事と、街中に水素インフラが無いことだ。(つまり水素スタンドね)せっかくエコしてもあっという間に水素が切れ、あとガソリン走行、では意味がない。この分じゃ水素の未来は遠そう、今後は「と」の付く会社にやられっぱなし…と思ったのだが、さすがマツダだった。コアな技術にはムキになる。このプレマシーは「水素&ガソリンでロータリーを動かし、それで発電してバッテリーを充電し、結果エンジンとバッテリーモーター両方のパワーで走る」…というとんでもないシステムなのだ。まさかロータリーと電池の両方を生かすなんてなー。今後の課題は(^^;)、やっぱりリース価格だろう。でも、レアメタル使わないと作れない「燃料電池車」より安く付くのは確か。

知らない人もいるだろうから一応解説。燃料に水素を使う場合、レシプロよりロータリーの方が格段に有利なのである。何故ならエンジン内部の構造が違うから。レシプロエンジンはピストンが並んでいる。このピストンの筒の空間に混合気(つまり燃料。爆発するガス)が噴射される。同じ空間には点火プラグも突き出ているので、それで点火。爆発で筒内部の空間が「ぼんっ」と広がり、ピストンが回り始める…という構造。しかし水素はあっという間に燃える…つまり燃焼が早い。なのにレシプロはプラグのある部屋に直接「危ないガス」を吹き掛ける事になる。結果、色々不安定になって危ない。これを防ぐために水素を薄めると…出力が下がる。しかしロータリーの場合、ガスの「吸気」の空間とプラグの空間は完全に隔絶してるので、直接ガスが掛かる事はないのだ。知ってる人は知ってるが、繭型の「ハウジング」という部屋の中で三角のローター(おむすび)が回る構造。つまり常に「分離した3つの隙間」が存在し、その空間もぐるぐる回るということ。この隙間が移動しながら順番に「吸気」「圧縮」「爆発」「排気」のプロセスを繰り返す。隙間がぐるっと回って「圧縮」の領域に来た時、はじめて突き出たプラグと「ご対面」するから、別に危険はないのだ。ただし「水素は圧縮比を高くするのが難しい、だからロータリー回すの大変」というイチャモン(^^)もある。でも…水素で回ってる実物に乗った感覚として、別に大変そうではなかったから、多分解決してるんだろう。

「水素は危険だ!」とか、「水素を作る方が二酸化炭素使うだろ」とか色々な突っ込みもあるので、別に水素万能とは思わないが、様々な知恵を絞れば解決する気がする。じゃー水素よりガソリンはそんなに安全だったのか。「エコ替え♪」とか言って新車に乗り換えたら、廃車の処理でよっぽど二酸化炭素出すんじゃないのか。…言い合いを始めるとキリがない。ともあれ、世間は今「温暖化をなんとかしよう」という共通目的を持ち始めてるんだから、試行錯誤色々頑張って悪い事はないと思う。(アメリカのバイオエタノール計画だけは悪いが(^^)) 今日、テレビで新たなCO2削減技術の話をやっていた。二酸化炭素がよく溶ける液体にこれを吸収させ、地中に埋めてしまうというもの。これは良さそう!…なんだが、地震でも起きて放出しちゃったらパアだ。パア以前に、大気中に2パーセント以上のCO2があると死んじゃうらしい。じょーだんではない。他に「二酸化炭素と石油でとある微生物を培養すると、メタンガスが発生して燃料になる」というのもあるらしい。どれが一番エコなのか、と考える以前に、私は「よくこれだけ色々考え付くな」と感心してしまう。

温暖化が切迫しなければ、あるいはガソリン代が無意味に高騰しなければ、人類もこれだけアイデアを出す事はなかったろう。不景気の中で新技術を開発するのは大変だと思う。しかしあのバブルの時代、カネの余りまくってた時代に、「よし、未来を考えて環境保護に投資しよう」なんて考えたカネモチが何人いたのか。…人間は、あるいは全生物は、余裕があるから進化するのではない。「どーしてもそうしなきゃ生き残れない」という状況になり、追い詰められて初めて真剣に新しい道を探すのだ。今は厳しい時代だが、この厳しさは多分「不幸」ではない。人類が「地球にとっていい生物」に進化するための、歴史の必然ってやつじゃないだろうか。そんな気がしてきたのだ。「私は不幸!」「社会が悪い!」なんて愚痴ってる奴は、多分次の時代に進めない。だからなんとかしよう。知恵を絞ろう。今が進化の時、「トカゲのままか鳥になるか」の境目かも知れないから。

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コメント

「水素&ガソリンでロータリーを動かし、それで発電してバッテリーを充電し、結果エンジンとバッテリーモーター両方のパワーで走る」ってところで、第二次大戦中の潜水艦を思い出してしまった…

マニアか>俺

投稿: 犬神 | 2008年6月25日 (水) 21時50分

犬神様・
私は知らなかったけど、やまくんが知ってました。マニアです>やまくん。そっち方面の話されたら気が合うかも。「潜水艦は昔からハイブリッドだったのだ!」

投稿: いくたまき | 2008年6月25日 (水) 22時10分

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