予知能力・蛍光灯の傘
やまくん近年の出来事。
連れ合いのやまくんは怖がりで、オバケや霊感の話が嫌いなのだが、本人妙にカンがいい。運転中は周囲の車の動きを的確に読むし、テレビやラジオを視聴してる時、ふと彼が突っ込んだセリフを次の瞬間、出演者がそのまま喋ったりする。車はともかく、テレビなんか予知したって何の役にも立たん(^^)のだが、一度だけ彼が本格的な予知をし、おかげで得をした事があるのだ。
ある休日。彼はなぜか朝から4桁の数字が頭に浮かんでいたという。何か夢を見た気がするのだが、起きてみたら覚えていたのは数字だけだった。…その日は、やや遠方の電気屋に行く予定になっていた。蛍光灯の傘がボロボロなので買い換えようという話になっていたのだ。やまくんは電気屋から来たクジの案内葉書を見た。そこには4桁の数字を書き込む欄がある。ここに好きな数字を書き込んで持って来いというのである。
私と一緒に電気屋に行き、無事新しい蛍光灯の傘を買って店を出る。出口付近でクジの抽選をやっている。ちょっと変わった形式で、まずこの数字を書き込んだ案内葉書を係に出す。次に、箱の中に入ったボールを一つ引く。無論箱の中は見えない。ボールには数字が一つ書かれていて、これを4回繰り返して4桁の数字を出す。それが、あらかじめ書き込んだ葉書の数字と一致したら大当たり、買った商品はタダになります!…というのだ。ふつー当たらないよなそんなの。(^^)全部一致する確率は天文学的分母・分の1だろう。しかし、やまくんの初めに引いた数字は一致した。次も一致した。その次も…結局、4桁を見事に当ててしまったのだ。店員は一瞬、明らかに「ありえねー」という顔をした。後ろで並んでいた客が「へぇー、当たるんだ」と感心したように呟いた。その後、仕方なく笑顔になった店員は「おめでとうございます!」と祝福し、我々の買った蛍光灯の傘は無料になったのだ。
しかしよく考えたら…なんで蛍光灯の傘なのか。プラズマテレビとかDVDとか、高価な物を買った時に当たるならともかく、そんなん予知してまで節約する額じゃないだろー。それでも超能力は超能力、やっぱりやまくんは不思議な奴だと思う。ちなみにその後、これだけ明白な予知は一度も発動していない。そして「ありえねー当選を出してしまった」電気屋からは、二度とクジ案内葉書は来なくなったのであった。
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