宇宙人、それともあの…
やまくんが高校時代に目撃した、異様なものの話。
季節は初夏。その日はテストで、やま少年は終わった後、家に帰ろうと駅のホームにぼんやり立っていた。線路を挟んで向こう側にホームが見える。何人かの客が電車を待っている。…え?
客の中に「変な人間」が1人混じっているのだ。これはやまくんが描いた、その人間のイラスト。女性である。帽子を深く被っていて顔は見えない。一見普通のようだが、何か違う… やま少年は違和感の原因に気が付いてゾッとした。「腰」がないのだ。彼女の足は、腰を介さずいきなり胴体から生えている。こんな人類はいない。もしいたとしても、そういう人を目撃したら普通の人間は驚くなり、あとずさるなり、何か反応をするはずだ。しかし、彼女の周囲の電車待ちの客は誰一人気が付いてない様子。見えているのはやま少年1人らしい。…やがて、待っていた電車がホームに入って来た。それ以上関わりたくなかったやま少年は、そそくさと電車に乗り込んだ。だからこの「変な人間」がその後どうしたのか、何者だったのかは分からないままだという。
この話を口頭だけで聞いていた時、私はもっと異様な「怪人類」を思い浮かべていた。しかし、今回やまくんが特別サービスでイラストを描いてくれた。…これを見て初めて気が付いた事がある。そう、腰が無く、足が直接胴体から生えている生き物。それって「鳥」ではないのか?何故か分からんが後部にピンと張り出したスカートは尾のようだし、傾いた目深な幅広帽子はクチバシに見える。
やまくん自身の考えでは、「あれは宇宙人だったに違いない」…という解釈なのだが、私はこれ、あの某お笑いコンビがネタに使っていた「鳥のような人間」、つまり「鳥人」ではないかと思うのだ。(^^)実際にいるのかも知れない。鳥とのハーフか、それとも長生きし過ぎたダチョウなんかが術を使うようになり、人間に変身した姿なのか。猫が化けると猫又だけど、鳥だと「鳥又」になるのかな。…まあどの道謎は解けないだろうから、色々想像したって構わないと思う。ちなみに「へそ」があるように描かれてるが、これはうっかりペン先を突いてしまっただけで、へそ出し姿だった訳ではないそうです。
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