卵のなれの果て…
…あんまりキレイな話ではないので、ちょっとお気を付け下さい。(^^;)
下宿生活をしていた頃。始めは2階の4畳半に住んでたんだが、隣の部屋にいたのが劇団員らしき兄ちゃんだった。「らしき」というのは、付き合いがほとんど無かったので詳細を何も知らないのである。その頃いた下宿、実は隣に知ってる人は知ってるという小劇場があって、名もない劇団がよく公演をしていた。だからその関係の人ではなかったかと思う。
下宿の2階には共同のトイレと台所があった。私もビンボだった(^^)ので、そんなにちゃんとした食材を買って本格的な料理まではしなかったが、残りご飯でおかゆなんかはよく作っていた。…ある日、私が台所に行くと、珍しく隣の兄ちゃんがフライパンを持ち出して真面目に料理をしている。野菜炒めらしい。キャベツなんかの具材に調子よくジュージューと火が通っていく。やがて兄ちゃん、鼻歌交じりで自分の部屋に取って返すと卵を一つ持って来た。これで仕上げするつもりらしい。へえ、そこまでやるかと横目で眺めていたら…
フライパンの上、カパッと割られた卵の中から、およそ今まで見た事のない、正体不明の茶色の物体がでろっと野菜の上に落ちた。…え?? と私は驚いて固まった。次の瞬間、0コンマ数秒くらいの速さで、兄ちゃんはせっかくの野菜炒めごとそれを廃棄してしまった。私も追及するのは恐いので、温まった自分の鍋を持ってそのまま自分の部屋に戻ったのだった。あれって元は卵…だろうなあ。(^^;)さすがにそこまで腐らせた経験がないので、茶色の物体の詳細は分からないが、この先も特に知りたいとは思わない。
私はその後、同じ下宿の1階にある、やや広い部屋に引っ越した。その部屋は極小サイズだが一応台所が付いていたので、2階の共同台所に行く事はもうなかった。しかし、1階の玄関先のやや広い板間、つまり私の部屋の扉のすぐ横には、時々訳の分からない物が置かれていた。巨大なミッ○ーマウスの首とか。(^^)やはり巨大で、人間が入れるほどのサイズのシーフードヌードルの容器とか。劇団の小道具だったらしいが、蛍光灯のあまり利かない夜の板間の片隅に、突然「大ネズミの首!」とかがぬっと見えるのはあまり心臓に良いもんじゃなかった。(^^;)(そのせいか、今でもディ○ニーキャラクターはあまり好きでない)…ちなみにシーフードヌードルの方は、それをテーマにした芝居が隣の劇場で公演されているのを後日目撃したので、使用したのは確かだと思う。その芝居ってどんなのか…それは全く分からない。ごめん、ちょっと見に行く勇気とお金が無かったんだ。
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