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2011年3月 2日 (水)

蝶は義理堅いのだⅠ

蝶。それに関する謎の出来事が何件かある。これは昔の目撃談。

高田馬場の下宿にいた頃。確か2階部屋だった。後期に1階に越したから、まだ上京前期だろう。…コタツで寝ていた。横になっていたのではなく、コタツ板に突っ伏してうたた寝していたのだ。…ふっと目が覚めた。夜だったと思う。目の前に何かいる。正面を向き、じっとこっちを見ている。

モンシロチョウだった。

「○≠×◇☆※▲□÷ー!!」 驚いたなんてもんじゃない。訳の分からぬ悲鳴を上げ、私は飛びのいた。その後蝶は悠然と窓から出て行った。…別に、モンシロチョウチョである。珍しくもない。恐くもなんともない。…普通なら。真昼間のキャベツ畑や野原の花の周辺で見掛けたら、なごんだだけだったろう。でも…ここは高田馬場の狭苦しい四畳半である。窓の外には西武新宿線と山手線が走り、轟音が鳴り響く。キャベツもなければお花もない。無論私の部屋にも、蝶の気を引きそうな物は何もない。…キャベツはあったかも知れないが、だったらコタツの天板にちょんと止まるこたーないじゃないの。しかも人間の真正面。その上夜だ。どう考えても蝶の飛ぶ時間帯ではない。なぜ? …しばらくショックから立ち直れなかった。ヒラヒラ飛んでいる時は分からないが、蝶だって昆虫だから、正面アップになると思いっ切り複眼が見えるのだ。てーか、モンシロチョウの正面アップをじっくり見た人なんて少ないだろう。…結構迫力があるぞ。

その後、高田馬場でもう一回蝶を目撃した。…コンビニ。こっちも夜だった気がする。その当時は、まだ都会のコンビニにも多少の野菜や生鮮食品を置いていた。私は適当な晩飯でも物色していたんだろう。…気付くと店内に蝶が飛んでいる。モンシロチョウ。ええっ!? よく見ると飛んでいるというより、棚のあたりにたかっている。その棚には…ラップにくるまれたキャベツ、もしくはレタスがあった。(どっちか忘れた)蝶はその玉野菜に何とか産卵しようとあがいているらしいのだ。何度か止まろうとしては離れ、止まろうとしては離れる。蝶って確か味覚器官が足にあるんだよな。つまり見た目確かに自分が卵を産めそうな野菜に見えるのに、触ってみるとラップのせいで味がない訳だ。「おかしい!これは野菜の筈なのにぃい!」…という叫びが聞こえるようだ。(- -;)「あのね、それはラップした売り物だから産めないよ」と教えてやりたかったが…不幸にして私は蝶語(?)は知らなかった。

卵を産む場所もない、東京の片隅に迷い込んだ可哀想な蝶の物語、である。長年それだけだと思っていた。でもしかし、なんで私の前にうまく2回も出現したのか? …で、これは最近気付いて、「ああっ!」と思った事なんだが。当時下宿で描いていた「貧民通信」という4コマ漫画に、モンシロチョウをネタにした話があったんだな。漫画の主人公はキャベツを主食にしている貧乏下宿人。(^^)彼女に蝶が舞い寄って来るので、「まあ、私って花と見まごうほどに美しいのかしら」などとほざいてたら、実は体にキャベツの匂いが染み込んでるので、間違えて産卵に寄って来ただけだった…というオチ。まさかあの蝶、リアルでキャベツの匂いを嗅ぎ付けたのでは? 私に産卵し損ね、やっと探し出した別のキャベツがコンビニだったのでは? …でもそこまでキャベツが香ってたとは思えないから、この仮説にはあまり信憑性がない。(^^;) 大体それなら体にたかる筈で、正面アップでコタツに止まったりしないだろう。

で。ファンタジーな仮説だが、もう一つ考えた事がある。蝶が「あたいを漫画に登場させたのはこのヒト?」と私の顔を見に来た…という説。まさかそんなワケなかろう、と一笑に付されるだろうが…実は、蝶には何かそういう、魂を持ってるような不可思議な面があるんじゃないか…と思うような出来事が近年起きたのだ。でもまあ、その話は「蝶は義理堅いのだⅡ」で。

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