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2011年3月11日 (金)

まあ子供にそんなアニメをっ

この話は…まあちょっと番外編という事で。(^^)昔のアニメに詳しい人しかピンと来ないかも知れない。

私は「ルパン三世」のファースト、あのいまだ評価の高い作品のテレビ放映の前に…伝説の「パイロットフィルム」を見た記憶がある。確かだ。気のせいではない。…まだ小さかった。私は幼稚園の頃から「漫画家になる!」と豪語し、漫画大好きだった。それで私が喜ぶと思ったのか、母親がある日アニメのイベントに連れて行った。…というか、何かのイベントの前座だったのかな。そこで見たのだ。まあ当時の呼び名は「アニメ」でなく「テレビまんが」だが。テレビで放映するものはテレビまんが、劇場アニメは劇場まんが、もしくは長編まんが。世間の認識では漫画とアニメの間に見境はなく(^^)、「どちらも同じ子供向けの、つまらないもの」程度に思われていた。そのくらい軽んじられていたのだ。…アニメ全盛時代に生まれた人たちには信じられないかも知れない。

そんな時代、世間の偏見をぶち破る大人向けアニメとして製作されたのが「ルパン三世」だ。…といってもその後いろいろ紆余曲折がある。(^^)ファーストシリーズはクオリティは高いものの、「子供ウケ」せず視聴率が低迷し、打ち切りとなった。それが再放送で高年齢層に火がつき、人気となって第2シリーズやその後の作品が作られる。つまりファーストのルパンが一番「大人向け」な訳だが、このファーストのテレビ本放送前に「パイロットフィルム」が作られていた。そのクオリティは半端でなく、キャラクターも更にハード。視聴者でなく、原作者や関係者に見せる為のプロモーションだったのだ。いわば「ルパンの原点」である。…伝説にはなっていたが、一般にそれが流れたのは私がもう上京してた頃。ファーストの20年もの後である。なのに…私はそのパイロットフィルムの内容を確かに「見た事があった」。

…以下はおぼろげな記憶である。そのイベントは、割と小さい劇場のような場所で行われていた。舞台では司会のおねーさんがマイクを握っており、アニメのキャラクター型に抜いた立看が3つばかり並んでいた。一番右端が「ルパン三世」。走ってるルパンの足元に土煙が立ってるような図柄だ。あとの二つは…どーしても思い出せない。ルパンと違い、普通の子供向けアニメだったと思う。おねーさんが「これから始まる、新しいまんがを紹介しまーす♪」みたいな解説をする。やがて幕が降り、試写会のようなものが始まる。…ルパン三世。いきなりマシンガン撃ちまくり!ええっ? その後…まあこれは今は動画サイトに上がっている(^^)ので、内容はそこで見て欲しいが、銭形が将棋の駒をぶん撒き、ルパンが笑い、次元が撃ち、五ェ門が跳び… 人はバンバン撃たれるわ、不二子は全裸でベッドにいてルパンが飛び掛るわ。子供の私は考える。「全然、おねーさんの雰囲気と違うやん。まーあたしはこのくらい平気だけど(←生意気)、こんなの子供に見せちゃっていーのかしら」…母親は「失敗した!」と思ったんじゃなかろうか。良く分からんが。

そしてテレビ本放送を見る。オープニングは何度も変わったが、あそこで多く使われていたのがパイロットフィルムだ。特にルパンの登場人物の紹介ナレーションで進行する、「俺の名はルパン三世」ってやつ。…ルパンは笑ってるシーンでアゴ向けてるし、とっつあんはいきなり将棋の駒を撒いている。子供だから「この絵が出るなら、あの話(パイロット版)もそのうちやるだろー」とか思っている。…出ない。「なんだー、これじゃこの場面しか見れない人、何の事だか分かんないじゃん」とか思う。峰不二子もなんかこーゆーのと違ったような。…テレビで放映されるアニメには、色々「大人の事情」がある事を知るのはもっともずっと先だった。ただしかし、当時一部関係者しか見てなかった筈のルパンのパイロット版を、「子供を集客するテレビまんが」と思い込んで使ってしまった…あのイベントは一体何だったのか。それだけがいまだに分からないのだ。

…それでもルパン三世にはそんなに残虐な描写はないし、エロと言っても脱ぐ程度だ。(^^)教育上悪いって程ではない。しかし…それよりもっと見てはならぬものを、確か中学の頃に見てしまったのだ。もう子供でもないので、親と一緒に映画なんてそんなに行かなくなっていた。なのに、珍しく母親が「アニメに連れてってあげる」と言い出した…んだと思う。細かいいきさつは忘れたが、ともあれ私と母親は上映会に向かった。それは「虫プロアニメ一挙公開」みたいな催しだったのだが…

メインはあの、「アニメラマ三部作」だったのだ。(^^;)

この一言では分からない人のために蛇足を付けると、それは虫プロが大胆に大人向けを狙って製作した、劇場用のエロい長編アニメである。(^^)「千夜一夜物語」「クレオパトラ」「哀しみのベラドンナ」…そらもーHしまくり。それでも千夜一夜はストーリー自体にスケールがあるし、実験的な(=子供には良く分からん)部分やアクションも多く、「映画」として見られる。クレオパトラはもっとエロいが絵が柔らかく、全体に手塚風の「どーでもいいギャグ」が満載されていて(キャラデザインは小島功ですが)毒気は多少和らいでいる。だからこの二本はテレビでも何度か放映された筈だ。…ところがだな。「ベラドンナ」はなー。(^^;)…まー凄いんだよ。ミシュレの「魔女」を元にしてるだけあって、エロが冗談でなく本気なの。まず絵が違う。「マンガ」じゃなく美術的官能イラスト。だからこれだけは、いまだテレビで放映された事はほとんどない筈だ。とーてー流せる内容ではない。(^^;)大体、初っ端から幸せな花嫁がゴー○ンされるんだ。その傷付いたヒロインの元にポコ○ンの形をした悪魔がやって来て、それからあーなってこんなコトして…うわぁうわぁ!そーかHってあーするんだ!(←初めて知る)残虐シーンはほんとに残虐で、媚薬のせいだか何だか忘れたが、女王が身分の低い小姓と浮気をする場面がある。ベッドで重なってたら夫の王(領主)がやって来て、上から二人をまとめてぶってえ剣で串刺し。(^^;)…さすがに。中学生には刺激が強過ぎた。こりゃちょっと早いなと自分でも思った。

鑑賞後、母親は…何て言ったか覚えてないが、「ちょっとHだった」くらいは呟いた気がする。多分「虫プロの手塚アニメらしいから安心ね」という深刻な誤解をし、少年漫画にはまってドカンバキンばかり読んでる私に、「少しはいい物を見せよう」…みたいな判断でこのイベントに連れて来たんじゃないかと思う。…「しまった!また失敗した」と思ったかどーかは定かでない。(- -)

まーそういうファーストインパクトの元に育った私ですが。(^^)別にぐれもせず、立派にただの大人に成長した。子供はショックを受け易いけど、適応するのも早いんですよね。

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