カテゴリー「文化・芸術」の記事

2007年5月 5日 (土)

辻風我さんという人

Huga3 明日は天気が崩れるらしいので、今日はGW最後の晴天の休日。知り合いの「辻風我」先生の書道展に行って来た。場所は千葉・八街の川村記念美術館という所である。ちょっと自然公園のようになっていて、大変風景の綺麗な場所だ。ここの本館に入れば当然入場料が掛かるのだが(^^)、幸い辻さんの個展会場は小さい別館で無料である。この「辻風我」という人のサイトは、うちの本宅・生玉荘にもリンクを貼ってあるが、長い間更新してない。(「金谷風我」と「辻風我」の二つの名前があるが、今は「辻」さんです。何故なら人生は色々あるからです)実は、彼女は…パソコン全然ダメなのである。サイトも人に頼んで作ったのだ。昔の、ブログ形式になる前の「連絡帳」に一度書いたが、「うまく動かないからと、電源引っこ抜いてパソコン壊した人」とは…彼女の事なのだった。テレビすらあまり見ず、電磁波から大変遠い(^^;)暮らしをしておられる。そして今はパソコンもなく、サイトを作った人も連絡が取れないらしい。私がメンテしようかとログインパスワードを尋ねたら、きょとんとして「分かれへん」と言った後、一生懸命「ぱすわーど」という言葉を覚えようとしていた。見るに見かねてしまったので、ここで少し宣伝+フォローをしようかと思った次第。

Huga1 辻先生の書道は「前衛書道」である。何の字が書いてあるのかサッパリ分からない。ところが、この字がうまくひねってあって「絵画」「イラスト」になっているという不思議なものだ。というか、説明を聞かなければイラスト展にしか見えない程だ。例えば「母」という字なら母親の顔に、「ねこ」なら猫の姿になっている。こういう書道をする人は世界でも彼女だけではないかと思う。もちろん、普通の綺麗な字も、漢文なんかの書道らしい書道も一級の腕前なのだが、「普通の字を書いてもおもんない」(注・出身大阪)という理由で、こういう手法を編み出したという。墨線を色彩処理して(…自分でやってるのではないと思うが(- -;))カラーイラストに仕立ててあるものも多い。女性ウケしそうな、可愛くて優しい作品もあるが、激しく墨をぶちゃまけた迫力のあるものや、薄墨を流した年配向けの渋いものもあり、筆致は自在で多彩である。ハードロックのバックかなんかに合いそうなものもある。個展もいいけど、こういう美術館に足を運ぶ人は限られるだろうから、もっと色々な分野の人に知って欲しいのだが…でもって、今時はインターネットでそれは可能な筈なのだが… ちょっと浮世離れした方で、商売っ気がないしね。せめてパソコン壊さないでくれれば(- -;)。

Huga2 これが個展の看板だ。イラストのふくろうは「不苦労」という文字を辻風我がレイアウトしたもの。「盗作されるんじゃないか」と人に言われ、彼女は心配していたようだが、あえてここに載せる事にした。なぜなら彼女はネットに無力だから。今時は「似た作品」を誰かが勝手に「自作」にし、簡単に配信できる時代だから。むしろその方が危険ではないかと私は思うのである。この程度のアクセス数のブログでも、ある意味証人は作れる。私も証言しておく。これを含め、「イラストとしても一級の書道」を書けるのは辻風我先生だけですからー。仮に盗作する奴がいても、「イラストのこの線が、苦という字のこの線」と説明する事は出来ないだろう。(^^) それにしても、なんとかちゃんとネット覚えてくれないかなあ… 「サイトを作ってくれた人にパスワード聞いといてねっ!」とは言い置いてきたんだけど、「IDも聞いといて」と言うの忘れた… 「管理画面ログインがどーのこーの」「FTP」まで説明する勇気は私にはなかったよう。(- -;)

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